inu

車の窓ガラスに向かって、懸命に石を投げつけている1人の男性

石のサイズはかなり大きめだし、いったい彼は、なぜこんなことをしているのでしょう。周囲の人たちも、止めるどころか手助けしているようにさえ見えます。

そうこうしているうちに、とうとう割れたガラス窓。やがて、男性が車の中から取り出したのは……1匹のワンコ! 

海外サイト「CTV London News」の報道によれば、彼は暑い中、車に長時間閉じ込められていた犬を救うために、窓ガラスを割ったそうなのです。

【無事に救助されてよかった!】

ウィル・コスタ(Will Costa)さんによってフェイスブックに投稿された動画には、その一部始終が映っています。

助けられたワンコは、尻尾をさかんに振ったり周囲に集まった人々に懐いたりと、嬉しそうな様子。動画からは「あなたの飼い主は大馬鹿よ!」という女性の声が聞こえてきますが、事件の真相を知れば、彼女がそう言うのも無理はありません。

【暑い日に車に取り残すのはダメ!  絶対!】

「CTV London News」によると、カナダにある「Grand Bend Saturday」で新しい野外音楽堂がオープン。この日はお祝いのイベントが行われており、その駐車場に停められていた車の中に、ワンコが取り残されていたのだそうです。

気温は30度。ワンコの存在に気がついたイベントスタッフは、会場内にいるであろう飼い主に向かって犬を助けるようアナウンスをしますが、飼い主は一向に現れない。放送を聞いて人はどんどん集まってくるのに、肝心の飼い主だけが、来ない……。

【このままでは犬の命が危ない→窓を破壊】

50分待っても状況が変わらなかったため、やむなく男性が窓ガラスを破壊。周囲の人々によって水を与えられたワンコは、はじめこそ疲弊していたものの、やがて元気を取り戻したのだそうよ。

【飼い主は一体何をしてたのよ……】

飼い主と思われる20代のカップルが姿を現したのは、それからさらに、50分後だったそう。何が起こっているのかわからず戸惑っていたという彼らは、同じころ現場に到着した警察官に、出頭するよう命じられたのだとか。

その後どうなったかはわかっていないようですが、助けられたワンコが命の危険にさらされることなく、元気に生活していることを願わずにはいられません。迷うことなくガラスを割った男性、グッジョブでした!

参照元:FacebookCTV London News
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼ペットを飼っている方は、これからの季節気をつけて