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社会人にとっての大事な武器、「名刺」。初対面の人と挨拶して名刺を交換、そこからビジネスなどのつながりをどんどん作っていくわけで、自分の存在を社会に認めてもらうための起爆剤のようなものです。

1対1の名刺交換は、超余裕。なんせ義務みたいに流れがあるからね。しかし、100人以上いるパーティーみたいな環境では、話が別です。

知り合いゼロの環境で、気になる人に声かけて、名刺交換して、気の利いた会話して、顔も名前も覚えてもらってーーーーと、巧みに人脈を作り上げるなんて、ちょっぴり控えめな私にはハードルが高い! 

しかし、先日参加したあるセミナーで、奇跡が起きました。私からは声をかけずとも、次々と名刺交換ができたのです! おまけに記念写真まで頼まれちゃって「もう友達にでもなる?」って勢いだったんだから!

【たまたま “X JAPAN” の格好で参加】

私はこのセミナーに参加するちょっと前まで、X JAPANのYOSHIKIがプロデュースする「Lady’s X(レディース エックス)」に応募するべく、美容師さんに2時間くらいかけてX JAPANのToshi(初期)に変身させてもらったのです。髪の毛をバリバリ逆立てて、真っ白メイクに太いアイラインとシャドウを入れて、ザ・ビジュアル系に変身★ 
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そして応募用の撮影が終わったのが、セミナー開始直前。遅刻をするのは社会人として絶対にやってはいけない事なので、服だけ着替え、首から上だけ“X JAPAN”のまま参加しました。

【とっても警戒される】

セミナー会場に到着。受付に向かうと、受付を担当していたお姉さま方から笑顔が消えました。「怪しくないです! これも仕事のひとつなんです!」と、聞かれてもないのにガンガン話しかけ、名刺と参加チケット素早く渡して後ろの席に座りました。

【私の隣は誰も座らない】

人気セミナーだったのか、席が足りなくなり、急遽座席が増えたとアナウンスが入りました。確かにどこからどうみても会場は満員状態。しかし、私の隣はすっからかん。隣の隣もすっからかん(涙目)

【セミナー終了→魔の名刺交換タイムへ】

さっさと帰りたかったものの……上司から「◯◯さんと名刺交換してきてね、ちゃんと自己紹介もね!」と指令を受けていたので、コソコソしながら◯◯さんを探していると、人だかりにの中心に発見! みんな和気あいあいとして楽しそう。私が近づいていいものかと身を潜め、落ち着くのを待つことに。あぁなんだか寂しい、虚しい、切ない、そして帰りたい(泣)

【キラキラ女子の コミュ力 に救われる】

コソコソしている私に「あのーその格好どうしたんですか?」とキラキラ系の女子たちに声をかけられたました。同じ女子でも天と地ほど差がある私に声をかけてくれるなんて、マジで女神! キラキラ女子のコミュ力凄すぎる!(いつもSNSとかで嫉妬してすみませんでした!)
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その後、彼女たちのおかげで「怪しくない人」「中身は普通の人」と認識されたみたいで次々と声をかけられ、名刺を求められ、記念撮影をして、X(エックス)て言いながらジャンプし合っていたら、あっという間に終了時間に。気がつけば、40枚以上あった名刺がすっからかんに。もちろん上司と約束していた◯◯さんとも無事に挨拶もでき、会場をあとにしました。

【インパクトは大事かもしれない】

名刺をいただいた方に「先日はありがとうございました」と、メールを送ると「あぁw! 君ね!」という感じでバッチリ覚えてもらっていました。会社にぜひ遊びに来てください! ごはん行きましょう! なんていわれてスーパーうれしい。

ここまでうまくいったのも、X JAPANに変身したおかげだと確信。初対面の方が多くいる環境では、「こういう人だった」という強いインパクトを残した方が、覚えてくれる可能性が高いのかもしれない。もし、異業種交流会やセミナーなどでの大人数の名刺交換が苦手というあなたは、X JAPANやきゃりーぱみゅぱみゅなど、他の人とはひと味違った格好に変身して臨んではいかがでしょうか。

執筆=百村モモ / 画像=Pouch (c)Pouch