kega

料理中、包丁で指を切ってしまった……。みなさんもきっと1度や2度は、こういった経験をしたことがあるのではないでしょうか。

実は私も、先日うっかり、包丁で親指を切りつけてしまいました。指を切ること自体久しぶりで、動揺したのか軽い貧血を起こしたのか、目の前がクラクラ。「とりあえず止血しなければ」とバンソウコウを貼り大人しくしておりました。しかし血はなかなか、止まる気配を見せてくれない……。

そのときにネット上で見つけた止血の方法が効果的だったので、実際に体験したことをお伝えします。

【助けてGoogle先生〜!】

少しでも早く止血するには、どうしたらよいものか。このままでは料理を再開できない、いやそれどころか、動くこともできない。

「こんなときはGoogle先生の出番!」とさっそくスマホで検索してみたところ、とある鍼灸・整体院のブログに「10倍早く治す 『指の切り傷』止血法 治療法 教えます」という記事が……!

内容を読んで、「マジで!?」となったわけですが、今はそんなことは言っていられない。ブログに書かれているがまま、手を心臓より高く挙げて、指と指の間を閉じて(ここ重要)、数分間ブルブルと細かく振り続けることにしたのです。

【準備してブルブル】

バンソウコウを剥がして血が飛び散らないようにティッシュで保護。さっそく指示通りに手を振動させる私。想像するに、かなりマヌケな姿になっていると思うけども、信じて救われたい一心なので、ここは我慢。

【ホントに止まった……けど】

そうして真顔でひたすら、細かく手を振り続けること約3分。なんと、どくどく流れて止まらなかった血液が止まったのであります。やったね!

【水に触れると、また出血】

手を下げても止血したままだったし痛みも治まったので、念のため新しいバンソウコウを患部へ貼って、料理を再開。

しかしパスタをゆでているとき、蒸気に温められたせいなのか再び出血。お皿を洗って水に触れたら、また出血。そのたびに腕をあげて止血する、というのを繰り返す羽目に……。

ブログによると、止血したと思っても、温めたり水が付着したりすると再度出血することがあるそうです。料理や水仕事しながらの止血は大変ですね……。

【振動させるのは感染予防のため?】

ところで、出血したとき圧迫したり、心臓より高いところに挙げるというのはよく聞く処置ですが、ブルブル振るのは一体何のためなのでしょうか?

後から調べた「ケータイ家庭の医学」によると、「動脈と静脈の吻合部分で血流の迂回が起こり、細菌の感染を防ぐという考え方」だそうです。鍼灸・整体院のブログにも、同じような内容が書かれていました。

今回のケガでは、翌日には違和感がなくなり、翌々日にはバンソウコウを剥がして通常どおりの生活に。傷口も化膿することなく、1週間が経過した頃には、すっかり綺麗な状態となりました。ブルブルしたおかげ!と、思いたいっ

【軽いケガの応急処置に】

今回の、手を心臓より高く挙げて、指と指の間を閉じて、数分間ブルブルと細かく振り続ける対処法。私が体験してみた限りでは、止血もその後の化膿などの予防にも効果的だったように思います。

止血したと思っても水に触れたりすると出血してしまいましたが、この再出血は水に強い絆創膏で防ぐなどの対処くらいで、決定版という方法はなかなかないかもしれません。

ともあれ今回の方法は、指の軽いケガの応急処置として覚えておいて損はないのではないでしょうか。もちろん傷が深いときは、すぐ病院へ直行するようにしてくださいね。

参照元:森の宮東鳳院ケータイ家庭の医学
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch