2016年11月29日に117歳の誕生日を迎えたのは、イタリアに暮らす女性、エマ・モラノ=マーティヌッジィ(Emma Morano-Martinuzzi)さん。エマさんは1899年11月29日生まれ。存命する世界最長寿の人物とされています。

1800年代、1900年代、そして2000年代。3世紀という長きにわたって世を見つめ続けてきたエマさんが、「117」のかたちをしたバースデーケーキのロウソクを元気よく吹き消す姿が、フェイスブックに投稿されておりました。

【ハッピーバースデー、エマさん!】

自宅アパートで開かれたバースデーパーティーには、2人の姪と1組の介護者、さらには長年の付き合いになるという医師が参加。このときイタリア大統領から公式にお祝いメッセージが贈られたほか、短いながらも国営放送の生中継にも出演を果たしたのだそうです。

【卵とクッキーが大好き】

海外サイト「The Guardian」が行ったエマさんに対するインタビューによれば、長寿の秘訣は「あまり食べないこと」なのだとか。食べることができないのには「歯がない」といった理由があるそうなのですが、結果的には功を奏した、ということでしょうかね?

そんなエマさんにも好物はあって、それは卵とクッキー。卵は毎日2つ食べているのだそうで、これがパワーの源となっているのかも!

【人生はさほど素晴らしくはなかった】

担当医師によると、エマさんは決して体が丈夫なほうではなかったのだそう。またエマさん本人も「私は65まで工場で働いていました。人生はさほど素晴らしいものではなかった」とロイター通信の動画ニュース「ロイターTV」で語っています。

第一次世界大戦で愛する男性を亡くし、好きでもない男性と強制的に結婚させられたのは26歳のとき。

「結婚するか殺されるか、どちらかを選べ」と言われ、結婚したという夫との間には息子がいたそうですが幼くして天国へ。その後離婚をし、現在まで独身を貫いているんですって。

【どうかこれからもお元気で】

「人の数だけドラマがある」とはいうけれど、エマさんの話を聞くと、そのことを改めて実感させられます。高齢で耳も目もあまりよくないため、今はほとんどの時間を、睡眠か食事をすることに使っているというエマさん。これからもお元気でいてほしいですね。

参照元:FacebookThe Guardian
執筆=田端あんじ (c)Pouch