eiga
【年末年始のオススメ映画】
映画ライター斎藤香が、年末年始にオススメの映画をタイプ別に3回連続で紹介します。いずれもAmazonビデオでも視聴OKの作品です。

「2017年はいい年にするぞ~!」と、みなさん新年は夢いっぱい、希望に満ちあふれているでしょう。

今回は、そんな気持ちを後押ししてくれる「2017年何かいいことが起こりそう! と思わせてくれる映画4選」です。これらの映画を見れば「うん、きっといい年になる!」と安心できるはずですよ。さっそく見ていきましょう〜。

・やっぱり家族っていいよね、団らんのぬくもり
『海よりもまだ深く』

夢を追い駆けてばかりで現実を見られない中年男(阿部寛)と元妻(真木よう子)、団地暮らしの母など家族の関係をユーモラスに描いた是枝裕和監督作。

主人公のせこさに呆れつつも、すべて家族に見破られているところが笑える。団地での家族団らんを見ていると、戻れる場所があるっていいなと、なんか実家に帰りたくなる。

そこで安心感を得て「自分はきっと大丈夫」と思えるという、そんな気持ちにさせてくれる映画です。

(監督:是枝裕和 出演:阿部寛、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、樹木希林ほか)
参考リンク:AmazonビデオPouch 作品レビュー

・ベイマックスと亡き兄が教えてくれる生きる知恵
『ベイマックス』

兄を謎の事故で亡くしたヒロにとって、彼が発明したベイマックスは唯一の親友。ベイマックスはヒロに献身的で、兄の死の謎を追い駆けるときもサポートします。

癒し系のベイマックスが、改良によってヒーローのようになっていくのは意外性があり、またピンチのときに甦る兄の言葉「悩んだら視点を変えろ」という突破のヒントは、何事にも通じることではないかと。

この映画はやさしさと知恵、いろいろ伝授してくれて、やる気をうながしてくれるし、ふわふわベイマックスに見守られている気がしますよ~。

(監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ 声の出演:スコット・アツィット、ライアン・ポッター、T・J・ミラー、ジェイミー・チャンほか)
参考リンク:AmazonビデオPouch 作品レビュー

・働く上で大切なことがつまっているアカデミー賞受賞作!
『スポットライト 世紀のスクープ』

ボストンの新聞社がカトリック教会の児童虐待の真実を暴いたという実話を映画化。カトリック信者の多い町で、教会のスキャンダルを暴くのは勇気のいることですが、ジャーナリストとして見逃せないと地道な努力で証言を集めていく記者たち。

働くことはお金を稼ぐだけでなく、自分の信念を貫く、目標に向かって歩を進めることが大切。また結果をすぐに求めず、小さなことを積み重ねていくことが実績と経験に繋がるのです。「自分もしっかりいい仕事するぞ!」と心新たになれるでしょう。

(監督:トム・マッカーシー 出演:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバーほか)
参考リンク:AmazonビデオPouch レイチェル・マクアダムス直撃インタビュー

・かけがえのない時間、それは普通の毎日
『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』

冴えない若者ティム(ドーナル・グリーソン)は、父からタイムトラベル能力があると打ち明けられ、彼はタイムトラベルの力で様々な経験をします。しかし、人の心は変えられないことを知るのです。

タイムトラベルという魔法を使いながらも語られるのは、幸福は普通の毎日にあるってこと。

家族、友だち、仕事、自分の部屋、そんな身の周りの人や身近な物がめっちゃ愛おしくなり、これらを大切にしていけばきっといいことが起こると思える。毎日をちゃんと生きようと思える映画です。

(監督:リチャード・カーティス 出演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ、トム・ホランダー、マーゴット・ロビーほか)
参考リンク:AmazonビデオPouch カーティス監督に直撃インタビュー

2017年をハッピーにするのは自分次第。どうしようと迷ったり、なかなかやる気になれないとき、この4作品を見れば、安心したり、やる気になったり、悩みを突破できるかもしれませんよ。楽しみながら心に刻んでくださいね!

こちらもどうぞ → シリーズ「年末年始のオススメ映画

執筆=斎藤香 (c)Pouch