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いまや耳なじみのあるワードとなってしまった、「ブラック企業」。でも、これよりさらに怖く、始末が悪く、脅威となるかもしれない存在があるのだそうです。それが、 “クラッシャー上司”

パワハラ、そしてモラハラ。若手社員をあの手この手で追いつめてツブし、自分はまんまと出世していく。これが “クラッシャー上司” と呼ばれる人たちの特徴のよう。

“クラッシャー上司” の命名者の1人、筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ教授の松崎一葉(まつざき・いちよう)さん著書『クラッシャー上司――平気で部下を追いつめる人たち』(株式会社PHP研究所 / 税別820円)には、信じられない実例がいっぱい。読んでいくうちに、背筋に寒さを感じつつ、「クラッシャー上司」がどのような人物なのかがわかってきます。

【これが「クラッシャー上司」だ!】

「俺はね、部下を5人潰して役員になったんだよ(大手某社の常務の言葉)」という一節に、湧きあがる嫌悪感。

「つきっきりの指導」「悪意はないが鈍感」「休む間を与えない」といったクラッシャー上司の生態や、「安易な幼児的万能感」「歪んだ自己愛」「他者に共感できない」といった精神構造など、目次を読んでいるだけでゾゾゾと背筋が寒くなってきます。でもこういう人、たしかにいるよね……。

【自分はまだマシなほうでした】

自分のことを振り返ってみると、男女ともに “気分屋” な上司はいたものの、「ただ気まぐれなだけで根はいい人」という方ばかりだったので、多少振り回されたというだけ。慣れてしまえば接し方も対処法も心得られるし、まだ可愛いものだと思いました。

【クラッシャー上司はそう遠くないところに!】

しかし、身近にこの “クラッシャー上司” の被害に遭った人がいました! 知人女性A、彼女の話を聞けば聞くほど、これはまぎれもなく “クラッシャー上司” そのもの!

「『あの上司に嫌われたら仕事をもらえない』という人がいました。2つある会社のビルのうち、社長のいないもう一方のビルで、ボスとして君臨。新入社員は入社1ヶ月後に、そのボスに個室へと呼び出され、『社内で嫌いな奴を言え』と迫られるのです」

名前を言ってしまうことで弱みを握られる。しかし言わないと、ボスに嫌われる。どちらを選んでも地獄だなんてお先真っ暗、絶望しかありません。私だったら呼び出された時点で即、辞めちゃうな。そんな会社で長く耐えられる自信がないもの。

これぞ、本当にあった怖い話。もしも今現在、あなたがクラッシャー上司に悩まされているというのならば、『クラッシャー上司――平気で部下を追いつめる人たち』の中に解決へのヒントが見つかるかもしれませんよ。

参照元:アットプレス
執筆=田端あんじ (c)Pouch