まもなく季節は春。故郷を離れ、大都会東京で新生活をスタートさせるひとも多いと思います。そして私も地元長野から上京し、今年で10年になりました。振り返ってみると、い ろ い ろ あ っ た け ど あっというまでした。

そこで今回は、この春、上京してくる人たちの参考となるよう、私が東京に来て身に起こった衝撃的経験を4つご紹介します。

ウソでしょって思うかもしれないけど、全部実話です。

【私が上京して体験した衝撃体験】

1. 「手相を見てあげる」と言われて5人組に囲まれる

東京駅で新幹線の切符を買おうと急いでいると、女性に声をかけられました。しかし、音楽を聴いていたので、なんて声をかけられたのかわからず、イヤホンを外して立ち止まりました。すると彼女は「手相みせてくれませんか」と。手相くらいなら…と思い、手のひらを見せると、どこからともなく4、5人の男女に囲まれ動けなくなりました。全く離してくれず、必死に私の手相を診断する彼ら。

一生懸命やってくれているし、途中で止めるのも悪いなと思っていたら、乗りたかった新幹線に乗り遅れるハメに。ちなみに彼らの診断結果は「責任感がつよい」だけでした。 後から聞いたところによると、これは新手の宗教の勧誘で、そのまま宗教施設につれて行かれることもあるとか……。

2. 電車で寝ていたら手を握られていた

バイト先から家に帰る電車のなかで、疲れて寝てしまったときのこと。ふと、右手に感触が……。ゆっくり片目をあけてみると、知らないオジサンに手を握られていたのです。何が起きているのかわからず、ビックリして「うわっ!」と声を出したのですが、オジサンは全く手を離してくれません! しかも車両に乗っているのは私とオジサンだけ。

「次の駅で降りたいんですけど」というと、僕も一緒に降りたいというので、仕方なく降りました。駅員さんに助けてもらおうと思ったけど、降りたホームに駅員さんがいない。オジサンはぐいぐい私の手を引っ張り、改札へ向かう……これはマズイ!! 勇気を出してオジサンを突き飛ばし、閉まりかけた電車の扉の隙間に滑り込みなんとか逃げ切りました。

3. 家に宗教の勧誘がきて公園で6時間話し合い

昼過ぎの日曜日、家でゴロゴロしていると、呼び鈴がなりました。ドアをあけると、見知らぬ女性2人組。それはとある宗教の勧誘でした。

話を聞かずに断るのは失礼だけど、かといって家の中に入れるのも怖い。そこで、近くの公園で話を聞くことに。結果、日が暮れるまでの6時間、両者譲らず結論がでませんでした。最後の最後に「あなたはバチにあたる」と言われしばらく怖くて眠れませんでした。

4. タクシーに乗ったら「君の家わかるよ」

テレビの会社で働いていたときのこと。連日の徹夜作業が終わり、ヘトヘトだった私はタクシーで家に帰ろうと、個人タクシーを止めて乗り込みました。

すると、乗った瞬間にタクシー運転手さんが「君の家わかるよ」と言い、20キロ以上離れた私の住所を言い当てたのです。たしかに仕事先から家まで何度かタクシーを利用したことはあるけど、顔を見ただけで住所がわかるなんて……東京のタクシードライバーはプロ中のプロだわ!と、衝撃を受けました。でも、この話を人にしたら「え! それってちょっと怖くない?」と言われ、そこで初めて背筋がゾッとしたのでした……。

ーーいかがだったでしょうか。都会にはいろんな人がいて、いろんなことが起こります。私と同じように地方から来た人は驚きの連続かもしれませんが、上京ライフを楽しんでくださいね。

執筆=百村モモ / 画像=Pouch (c)Pouch