知っているようで、意外と知らないものってありますよね。そのひとつが「家紋」。歴史ドラマなどで見ていますが、いざ自分の家紋は? となると、どうでしょうか。

先日、家紋の情報サイト「家紋ドットネット」が「2016年 年間家紋アクセスランキング」を発表しました。

家紋に詳しい方、歴史マニアを自負する方はもちろんのこと、わたしのように「自分の家の家紋のことすらよくわかっていない」という方にとっても、興味深い内容となっておりますよぉ!

【知っている家紋はいくつあるかな?】

それではさっそくまいりましょう。1位から5位までの結果は……こちら☆

1位 橘紋の丸に橘(たちばなもん の まるにたちばな)
「橘」紋は、ミカン科の常緑小高木である橘を紋章化したもの。ちなみに「丸に橘」紋は井伊家の家紋で、井伊家は2017年の大河ドラマ『おんな城主直虎』にも登場しています。

2位 片喰紋の丸に剣片喰(かたばみもん の まるにけんかたばみ)
「片喰」紋はカタバミ科の多年草である片喰の葉と実、花を紋章化したもの。「剣片喰」は、関ヶ原の戦いで西軍についた宇喜多秀家(うきたひでいえ)のほか、かつて千円札にも印刷されていた野口英世や田中角栄氏も「剣片喰」紋を使っていたそうです。

3位 藤紋の下がり藤(ふじもん の さがりふじ)
「藤」紋は、マメ科の蔓性植物である藤の葉と花を紋章化したもの。藤原氏の代表紋で、「佐藤」や「伊藤」など姓に「藤」がつく家に多いとされる家紋だそう。なかでも「下がり藤」は、石田光成が使用した家紋のひとつともいわれているそうです。

4位 蔦紋の丸に蔦(つたもん の まるにつた)
「蔦」紋はブドウ科の蔓性落葉植物である蔦の葉を紋章化したもので、江戸時代から急速に増えたとされる家紋。なかでも「丸に蔦」紋は、「東海道中膝栗毛」などの作者として知られる十返舎一九が使用していたそうです。

5位 木瓜紋の丸に木瓜(もっこうもん の まるにもっこう)
「木瓜」紋は、瓜を輪切りにした断面や、鳥の巣である窠(か)を紋章化したもので、「窠(か)」紋とも呼ばれる家紋。この「木瓜」紋で、歴史上有名なのは織田信長の「織田瓜(おだか)」。また、五千円札の樋口一葉や落語家の桂歌丸さんが「丸に木瓜」紋などを使用しているそうですよ。

【だんだん家紋について知りたくなってきたでしょう?】

さて、いかがでしたでしょうか。家紋についての知識がなくとも、いやむしろないからこそ、「家紋についてもっと知りたい!」という気持ちがフツフツ沸いてきた。そんな人はきっと、わたしだけではないはずです。

自分の家の家紋については、親や親類などに聞くか、それでもわからなかったら本家に聞くか、あるいは先祖の墓石や仏壇、喪服や紋付き袴を見れば家紋がわかりますので、これを機に調べてみてはいかがでしょうか。

わたしは……お盆にお墓参りしたときにでも、確認してみることにしますね。みなさんもぜひ☆

参照元:家紋ドットネット
執筆=田端あんじ(c)Pouch