休日のブランチや軽食にぴったり、みんな大好きオムレツ。チーズやハムなどの具をトッピングしてもおいしいですよね! 世界で広く親しまれているこのオムレツ、実はフランス料理なのをご存じでしょうか? 

その昔、おなかをすかせて民家に飛び込んだ王様に、家の人が素早く卵を焼いて出しました。王様は感動して「ケル・オム・レスト!(なんて素早い男なんだ!)」と言ったのが、オムレツの語源なんだとか(諸説あります)。

さてさて、フランス料理とはいえ、オムレツは家庭料理の位置づけなので、特別な材料や難しいテクニックは必要ありません。ふわっふわの生地からトロ〜ッと卵液が流れ出す半熟食感に仕上げるところだけが、大事なポイント。

今回は、春先から初夏にかけて出回る旬のグリーンアスパラガスを使って「アスパラのふわとろオムレツ」を作ってみましょう。とろふわ卵と春ならではのアスパラの香り、絶品ですよ!

【材料】(1人分)


グリーンアスパラガス・・・4〜6本
オリーブオイル・・・大さじ1/2
卵・・・Mサイズ3コ
バター・・・15〜20g
塩、コショウ・・・適宜

【作り方】

1. アスパラはピーラーで皮をむき、根元から5〜7cmのところをポキッと折ってから、包丁で2〜3等分する。※根元の部分は使いません。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかける。アスパラを3分ほど炒めて、塩・コショウをしてお皿に移す。

3. ボウルに卵を割り入れフォークで混ぜたら、塩で味を調える。
4. フライパンの汚れをキッチンペーパーでふき取ってからバターを入れて、弱めの中火にかける。

5. バターが溶けたら1の卵液を流し入れて、フォークまたは木べらで形を整えていきます。


卵が固まりきらない、半熟のタイミングで火を止めて、アスパラを包んでお皿に素早く盛りつければ完成!

【ふわふわトロ〜リ、シャッキシャキ! 】

アスパラのシャキシャキ感とオムレツのふわとろ感がたまらないおいしさ! 旬のアスパラはみずみずしくて甘みも強く、卵と合わせることでその風味が引きたちます。

卵は半熟状に仕上げたいので、加熱しすぎに注意しましょう。これさえ守れば、誰でもおいしいオムレツが簡単に作れますよ。また、アスパラがしっかりした大きさなので、無理に「木の葉型」にはしません。このほうが、具をしっかり生かせて、しかもラクにふわとろに仕上げられるんです。

それともうひとつ大事なこと! バターの量はケチらないでくださいね。リッチで濃厚なオムレツに仕上げるには、しっかりバターを使うのがポイントなんです。

フランスの食卓でも春先によく食べられている、アスパラのオムレツ。ワインとパンを用意して、ブランチにいかがでしょう? 軽く済ませたい日の夕食にもいいですね。

調理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch