どの家にも必ずある、箱ティッシュ。でもそれ、ほんとに「ティッシュ」なんでしょうか?

いつもわたしたちがティッシュと呼んでいるあの紙だけど、その箱の裏を見ると「ティシュ」「ティシュー」って書いてある! ティッシュじゃないの? しかもメーカー、製品によって表記が異なっている模様。なんだかちょっと、ややこしい。

TBS系『ザックリTV』でティッシュが紹介されたときには、「業界ではティッシュではなく “ティシュ” と呼ぶ」といった説明が出てきたけれど……そもそもティッシュの正式名称ってなんなんでしょうね?

【専門家に聞いてみたよ】

正しい呼び方はなんなのか。表記によってやわらかさや質、はたまた枚数が違うなんてこともあるのか?

真相を調べるべくティッシュメーカーのネピアに問い合わせてみたところ、日本家庭紙工業会の専務理事、関 達司さんを紹介していただきました。「日本家庭紙工業会」は、ティッシュやトイレットペーパーなどの衛生用紙を製造しているメーカーの団体。

Q. さっそくですが関さん、ティッシュ、ティシュ、ティシューの違いはなんでしょうか?
A. ないです発音が違うだけです。書き方によって質が違うということはありません。

えええ! つまりぜ~んぶおんなじもの、ってことなの? ……ついつい勘ぐっちゃったじゃないですか。

A. 国が出している行政の書類における表記は「ティシュ」です。しかしだからといって、これが正しい表記、とは言い切れません。もともと50年以上前に海外から入ってきたものなので、最初は「ティシュ」でも、それぞれがいろんな言い方をしていくうちに、口頭では『ティッシュ』と言うようになったかもしれませんね。

【結論:正しい言い方はない!】

関さんのお話によれば、「ズバリこれ!という正しい言い方はない」とのことでした。

ウェブサイト「英和辞典 Weblio辞書」で英語の「tissue paper」の発音を聞いてみると、「ティシュ」と言っているように聞こえます。ふむ、これなら最初が「ティシュ」だったというのもうなづけるわ~。

ティッシュなしには生きていけないわれわれ日本人にとってハッキリさせておきたい問題でしたが、好きなように呼んじゃっていいみたいです。だからわたしはこれからもティッシュと呼んでいくつもり。みなさんも好みの名前で呼んであげてくださいねっ。

取材協力:機械すき和紙連合会 / 日本家庭紙工業会
参考リンク:Weblio辞書YouTube
執筆=田端あんじ / 画像=Pouch (c)Pouch

▼日本のティッシュの消費量はアメリカの3倍以上!