昔は色鉛筆は絵具にかならずといっていいほど入っていた「はだいろ」。これ、最近ほとんど見られなくなっていることをご存じでしょうか。

これは、世界にはさまざまな肌の色の人がいることから、ひとつの色を「はだいろ」とするのはよくない、という考えにもとづくもの。かつての「はだいろ」は近年、「ペールオレンジ」「うすだいだいいろ」などに変わっているようです。

そんななか、「はだいろ」が再び脚光を浴びています。画材を扱う老舗「田中金華堂」が、ある珍しい色鉛筆セットをTwitterで紹介、これが話題になっているのです。

それは、「肌色色鉛筆12色セット」。さまざまな人の肌の色をイメージした、12色の色鉛筆セットなんです!

【どんな色がある?】

この「肌色色鉛筆12色セット」はイタリアの文具メーカーFILA社が出している「GIOTTTO(ジョット)」シリーズのもの。パッケージには地球の絵と、異なる肌の色をした3人の子どもたちが描かれています。

12色を見てみると、私たちが「はだいろ」として知っているカラーのほかにも、濃淡やニュアンスの異なる茶色系、オレンジがかった色、黒に近い色などがあり、なるほどさまざまです。

小さな子どもに「世界にはいろんな肌の色の人がいるんだよ」と言葉で教えるよりも、この色鉛筆を見せたほうがすぐにイメージができそうですね。

【オンラインサイトで販売中】

「はだいろ」という概念を消してしまうのではなく、「肌の色は多様だ」とひと目でわかるアプローチが素敵です。

田中金華堂のオンラインサイトで一時売切れだったものの、再入荷して購入可能となっています(5月21日現在)。ぜひチェックしてみて!

参照元:Twitter @kinkado1905
参考リンク:田中金華堂
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch