ホテルに宿泊した際、部屋に用意してあるアメニティが充実しているとテンションがアガるもの♪ みんな大好き「ロクシタン」など、女子力高めなアメニティーがずらりと並んでいたりすると、使用しなかったぶんまでつい持って帰りたくなってしまいます。

だけど……そもそもアメニティって持って帰っていいものなのでしょうか? 「自由にお使いください」と置いてあるのだから持って帰ってもなんら問題はない、はず。とはいえ実際のところはどうなのでしょうね。

【「使い捨て」アイテムならOKらしい!】

軽井沢のホテルで働くAさんの話によれば、「袋入りのシャンプーとかひげそりとかヘアキャップとか、そういった使い捨てアイテムなら持って帰ってしまって構いません」とのこと。 “使い捨て” であるならば、スリッパもOKらしいです。

一方旅館の跡取り息子であるBさんにも話を聞いてみたのですが、Aさんと同意見で、使い捨てのものであれば持って帰っていいとのことでした。先に挙げたもの以外だと、便箋や用意されているお茶菓子なども、持って帰っていいんですって。やったね☆

【クリーニングして使うものはNG】

では反対に、持って帰ってはいけないものはなんなのでしょう。教えて、Aさん!

「パジャマやタオル、シーツはダメ。クリーニングして使うものはすべてダメです」

まあ、そりゃそうですよね。以前、泊まったホテルのタオルがすべて今治タオルだったときは、あまりのふわふわ加減と吸水力に感動。持ち帰りたくてたまりませんでしたが、なんとか自分で自分を抑えることができました。あのときのわたし、よく頑張った。

【使用されなかったアメニティはどうしてるの?】

ちなみに宿泊客が帰った後、部屋に残されたアメニティーはどのような末路を辿るのでしょう。気になったので、引き続きAさんに聞いてみました。

「うちでは、状態によりますがそのまま使うこともありますし、捨てることもあります」

捨ててしまうだなんてもったいなさすぎる……!! 客の立場で考えると新しく用意してもらうほうが衛生的で嬉しいけれど、せっかく生まれてきたのに使われないまま一生を終えるのは可哀そうすぎます。そういうことなら進んで、持って帰らせていただくよ~!

【今まで持って帰られて困ったものは「つぼ」】

なおBさんによれば、今まで持って帰られてしまって1番ショックだったのは、部屋に飾っていた「つぼ」とのことでした。

「外国のお客さんだったからわからなかったのかな……。一応、浴衣は持って行かないでね、と説明したのですが。つぼは予想外でしたね」

わお、たしかに予想外! というかそんな大きくて重いもの、一体どうやって持ち帰ったのでしょうね。よっぽど気に入ってしまったのでしょうが……。つぼはダメ、絶対。

執筆=田端あんじ / 画像=Pouch (c)Pouch