日々美味しそうなお弁当写真をインスタグラムに投稿しているしまださちこさんは、フォロワー数1万9000超を誇る人気インスタグラマー。最近はお弁当専門のアカウント@bento_shimadaya を立ち上げ、今にもよだれが垂れてきそうなお弁当の数々を掲載しています。

たくさんのお弁当写真のなか、わたしが注目したのは「#金曜日は昭和弁」というハッシュタグがついたお弁当です。

「昭和弁」という名前だけに、お弁当箱からして「ザ・昭和」な雰囲気。よく出てくるのはアルミのお弁当箱で、包むのはもちろん新聞紙! 中身は真っ赤なタコさんウィンナーに焼き鮭、おにぎりにお漬物と、いたってシンプルなのですが、それがかえっていい味を出しているんですよね。

【シンプルだけど美味しそう】

「昭和弁」の基本スタイルは、ご飯と簡単おかずという組み合わせ(サンドイッチの日もあります)。

たとえば「白いごはんに焼き魚やコロッケをドーンと1品乗っけただけ」とか、「のり弁におかず1品乗っけただけ」とか、あるいは「のり弁とタクワンのみ」とか。とってもシンプルなんだけど、全部美味しそう。今すぐにでもマネしたくなります。

そのほかには「オムライス」「チャーハン」「ナポリタン」といったメニュー1品のみの昭和弁もありました。

【しまださんにお話を聞いてみた】

懐かしさが漂うシンプル弁当に、お腹がグ~。作り手のしまださんに「昭和弁を始めたきっかけ」を聞いてみました。

「初めは単に、『週1くらい楽をしたい』ということからです。昭和弁は基本的に簡単なおかず、または単品おかずを雑に詰めればいいだけなので、普段作っているものよりずっと簡単です。手抜きの隠れ蓑として昭和弁を名乗っています」

「手抜きの隠れ蓑」! しまださん、正直ですねぇ。だけどナイスアイディアですっ!

ちなみにお弁当のテーマはどうやって決めているのでしょうか?

「昭和ネタを考えて、それにおかずの内容を合わせる(昭和からのロングセラー食品シリーズ、自分の思い出シリーズ)。もしくは昭和っぽいイメージのおかずを思いついたら、それにまつわる話を考えることもあります」

そうそう、「昭和弁」の投稿は「映画『コクリコ坂から』の主人公・メルちゃんのお弁当」だとか「ドカ弁うめさんリスペクト弁当」だとか、「巨人の星」の “父ちゃん” こと「星一徹弁当」とか、たびたびテーマが設けられているんですよ。

あるいは「昔のおにぎりの海苔はパリパリじゃなくてしっとりだった」「肉屋のコロッケは昔20円くらいだった」といった「昭和あるある」も満載なのです。

しまださんいわく、「昭和弁は夫が食べます」とのこと。「週1くらいの粗食はかえって美味しい」と好評なようで、最近では自分からネタを提供してくれているんですって。

そんな背景を想像しながら投稿を見るのも、また楽しそうです♪ しまださん、ご協力ありがとうございました!

【飛び入り参加の猫たちにもキュン♡】

今すぐマネしてみたくなる昭和弁をもっと見たいというみなさんは、しまださんのインスタグラムをチェックしてみてください。昭和弁の美味しい匂いをかぎつけてたま~にやってくる猫ちゃんも可愛らしいので、あわせてご注目を~☆

参照元:Instagram @shimada_sachiko @bento_shimadaya
Photo:しまださちこ, used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch