2017年2月からスタートした「プレミアムフライデー」。半年あまりが経過したわけですが……皆さんの会社では定着している?

先ごろおこなわれたあるアンケートでは、「あなたの会社ではプレミアムフライデーを実施していますか?」という質問に、9割近くが「実施していない」と回答する結果に……。

プレミアムフライデー、これからどうなる!?

【87.6%が「実施していない」】

「マーケティング実務家によるプレミアムフライデー『実感』アンケート」は、マーケティングの実務家による国際組織「MCEI」東京支部が、MCEI東京・大阪支部の会員249名を対象に実施したもの。

まず「あなたの会社では社内向けに、あるいは社外向けの施策として『プレミアムフライデー』を実施していますか?」との質問には、87.6%が「実施していない」と回答。

社内向けに実施/実施予定が約7%、社外向け(お客様向け)に実施が約5%あるものの、約9割が未実施という結果でした。

【半数近くが「定着しないと思う」】

このためか、「『プレミアムフライデー』は今後定着すると思いますか?」という質問には、ほぼ半数が「定着しないと思う」(46.8%)と答えました。

それ以外も「わからない」が40.3%となっており、「定着すると思う」(12.9%)と前向きに答えた人は圧倒的に少ないことがわかります。

【プレミアムフライデー以外の「働き方改革」】

そもそも働き方改革の一環として作られた「プレミアムフライデー」ですが、「プレミアムフライデーを導入しても働き方は改善されない」と思っている人が多いようです。

これについては「早く帰っても仕事は減らない」「他の日の残業が増える」「本質的には生産性の向上が必要」といったコメントがあがっていて、簡単には導入できない事情が感じられます。

また、プレミアムフライデー以外の働き方改革や市場活性化としては「在宅勤務」「フレックス制」「裁量労働制」「休日の増加」「バケーション制」など、働き方の自由度を高める声が多く出ていました。

【利用する側としては前向き】


とはいえ、「あなたは『プレミアムフライデー』を利用しましたか? あなたの会社で『プレミアムフライデー』が始まったら、利用したいと思いますか?」という質問には「利用したい」(46.3%)と半数近くが回答。利用する側としては前向きにとらえているという側面もあります。

今回のアンケートはマーケティング実務家に限ったものではありますが、私の周囲を見ても「プレミアムフライデー? ああ、そんなのもあるね」ぐらいの認識が多く、積極的に活用している人はほとんどいないように感じています。

スタートから半年経ったものの、まだまだ「定着した」とは言い難い「プレミアムフライデー」。今後も推進していくのであれば、何かさらなる工夫を取り入れる必要があるかもしれません。

参照元:プレスリリース
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch




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