イギリス・ロンドンを拠点に活動するフォトグラファー、チェスターフィールド・ヘクター(Chesterfield Hector)さんが、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」に1冊の写真集プロジェクトを立ち上げています。

『Skin Tones(肌の色合い)』という名のついた写真集には、さまざまな肌の色の男女約50名がモデルとして出演。その多くはエージェントを通して見つけたようなのですが、一部はヘクターさんが自らSNSや街角で声をかけ、スカウトしたのだそう。

ヘクターさんが、肌の色の多様性の美しさに焦点を当てた写真集を作ろうと思いついたのは2012年。ですが、2016年8月に母の死を経験したことで、人生がいかに貴重で大切か、可能な限り夢を追いかけることがどれほど重要なのか気がついたことがきっかけで、新たな思いが生まれたのだそうです。

【どんな肌の色も美しい】

そうして芽生えた思いは、写真集のテーマになりました。

「Kickstarter」において、ヘクターさんは「あらゆる色合いには美しさが宿っている。それぞれが持っている肌の色のままで十分快適なのだというメッセージを、強く伝えたい。昨今世界のあちこちで見られる “異文化嫌い” を見て、ますます、このメッセージを伝えることが重要なのだと思った。」こんなふうに訴えていました。

【人の多様性を写真集で表現】

海外サイト「Bored Panda」によると、モデルとして集められた人々の職業はバラバラ。モデルにダンサー、ウェイトレス、銀行家に学生などなど、多岐に渡っているのだそうです。

ヘクターさんは、「写真集にはできるだけ多くの多様性を盛り込みたい」「世界中のすべての肌の色を取り込みたい」と話していて、そういった思いがモデルたちの人選に表れています。

【インスタもあるよ~】

写真集はハードカバーで作成され、約90ページとなる予定。現在の段階で85%ほど撮り終えているようですが、すべての体型と年齢層を代表する、多くのモデルを撮影するために支援を集めたいそう。

目標とする支援額を集めることができれば写真集は作れますが、不可能だった場合は作成できなくなってしまうとのことです。

このプロジェクトではインスタグラムアカウントも設けているので、興味を持ったというみなさんは、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

参照元:KickstarterInstagram @skintoneprojectBored Panda
執筆=田端あんじ (c)Pouch