イングランドのバースに暮らす34歳のピアニスト、ルーク・ハワードさんは、4カ月間付き合っていた最愛の彼女にフラれてしまいました。

“ラプンツェル” という愛称までつけて惚れこんでいた彼女と別れた喪失感は相当なものだったようで、「自分がどれほど彼女のことを愛していたのか」を表現するため、ブリストルにある公園「グリーン・カレッジ」にピアノを運び、24時間演奏し始めたのだそうです。

そんなハワードさんに取材をしたのは、海外メディアの「ブリストルポスト(Bristol Post)」。

9月9日、「この男性はグリーン・カレッジでピアノを弾いている。ガールフレンドが戻ってくるまで、きっと弾くことを止めないだろう」というコメントとともに、ハッシュタグ「#dedication(献身)」をつけて、公式ツイッターで紹介しています。

【彼女に愛の深さを知ってほしい】

ブリストルポストのインタビューを受けたハワードさんは、「ほかに何をすべきかわからかなかった」と回答。

「わたしと似たような状況にある人は手紙を書いたり花を贈ったりするのだろうが、そういったことは事態を悪化させるだけ。ピアノを弾くことでわたしがどれほど彼女を愛しているのか、彼女にわかってほしいんだ」「彼女はわたしの人生を、世界を変えた。わたしは、あきらめる準備ができていません」と話していました。

またハワードさんは、ピアノを弾くというパフォーマンスだけでなく、「@ForLove2017」と名付けたフェイスブックとインスタグラムのアカウントを設立したそう。(現在は削除済み)

別れた彼女を思う気持ちはわからなくもないんだけれど……愛が、その、いささか重すぎるような気がするのですが……。

【女性たちから反発の声が挙がる】

このハワードさんの行動に対し、ツイッターやフェイスブックには様々な反応が寄せられていたみたい。

なかには「女性は、男性から離れることが許されています。メディアはこの行為に、ロマンチシズムな印象を与えてはいけない」「別れた彼女は、どうかこの男性の元に戻らないでほしい」と、不快感をあらわにする女性の意見もあったようです。

【ピアノマン「報道には誤解がある」】

オンライン上で大きな反発を受けたハワードさんは、公園での演奏活動を止めることを決意。

ハワードさんは「Mashable」のインタビューに、「バットで殴られたような気分」とコメント。また「彼女が戻ってくるまでグリーン・カレッジにいる、なんて言っていない」「彼女に知ってほしかっただけで、強制や脅迫などの意図はない。最初の報道には誤解がある」とも答えていました。そして「宣伝のために行ったわけではない」とも。

最終的にはちょっとした騒動にまで発展してしまったようですが、ハワードさんにはぜひとも、新たな恋を見つけてほしいものです。前を向くまでには、もう少し時間が必要かもしれないけれど。

参照元:Bristol PostTwitter @BristolPostMashable
執筆=田端あんじ (c)Pouch