「最新シネマ批評」の記事まとめ (18ページ目)

アスペルガー症候群の青年をポップに描いたスウェーデン映画『シンプル・シモン』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、スウェーデン映画『シンプル・シモン』(5月3日公開)です。かわいいタイトルでビジュアルもかわいらしいこの映画ですが、実はなかなか画期的な映画でもあります。

なぜなら主人公はアスペルガー症候群の青年シモン。このようなテーマの作品はどうしても重くなりがちですが、この映画はアスペルガー症候群の難しさを描きながらも、どこか突き抜けた明るさがあり、こうやって病とお付き合いできたら、もしかしてもっと肩の力は抜けるのでは、楽になるのでは? と思わせるのです。

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キャストが続編を熱望して実現! 爆笑お風呂映画『テルマエ・ロマエⅡ』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは大ヒット作『テルマエ・ロマエ』の続編『テルマエ・ロマエⅡ』です。古代ローマから日本にタイムスリップしたローマ人のお風呂映画という斬新なアイデアによる人気漫画の映画化は、日本人なのにローマ人役にピッタリな阿部寛という奇跡の主演男優を得て、大ブームを巻き起こしました。

その『テルマエ・ロマエ』の第二弾は、より日本全国の温泉をフューチャーしつつ、人間関係にも深みを加えて、見ごたえある作品になっています。

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全米の映画祭で「観客賞」の数々を受賞! ゲイカップルとダウン症の少年の絆を描いた号泣映画『チョコレートドーナツ』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップしたのは全米の映画祭で観客賞を数多く受賞した映画『チョコレートドーナツ』(4月19日公開)です。ゲイのカップルとダウン症の少年の交流を描いた物語は、シンプルながら、差別や社会問題もサラリと浮き彫りにしつつ、じんわり感動! 清らかな心を持った人たちを描いた作品です。

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象に追われながら学校へ! 命がけの登校先にあるものとは? ドキュメンタリー映画『世界の果ての通学路』【最新シネマ批評】

【公開直前☆最新シネマ批評】
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは4月12日公開のドキュメンタリー『世界の果ての通学路』です。みなさんは小学生のとき、通学時間はどれくらいでしたか? 家から3分って人もいれば、電車で1時間という人もいるでしょう。山超えて通学していたなんて強者もいるかも! 

この映画に登場する小学生たちも長い時間かけて通学しています。みんな秘境と呼ばれるような山の奥地から通っているのです。スクールバスなんてありゃしませんよ。彼らの通学はまさに冒険そのもの! そんな子供たちの姿を追いかけたドキュメンタリーです。

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スピルバーグ監督も絶賛! 「パルムドール」受賞・女性カップルの濃厚なラブストーリー『アデル、ブルーは熱い色』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのはカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞したフランス映画『アデル、ブルーは熱い色』です。

ベースとなっているのはフランスのジュリー・マロのコミック「ブルーは熱い色」。漫画原作で女性ふたりが主人公なので、オシャレでかわいい作品かと思いきや、カップルの愛を深くえぐった衝撃的なラブストーリーだったのです。

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ひとりの少女が夢を実現するまでの26年間を追ったドキュメンタリー『夢は牛のお医者さん』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは正統派ドキュメンタリー映画『夢は牛のお医者さん』(3月29日公開)です。TeNYテレビ新潟が、ひとりの少女の夢の始まりから現在に至るまでの26年間を追いかけたドキュメンタリー映画です。

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悲しみと怒り…虫けらのように殺された無実の青年の実話の映画化『フルートベール駅で』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは2009年に起こった事件を映画化した『フルートベール駅で』(3月21日公開)です。妻と娘と生活をしていた男性が、ニューイヤーズデイ、フルートベール駅で命を落としました。そこで起こったこととは……。

虫けらのように殺された青年の生きた証を映画化した本作。「こんなことってあっていいの?」「何なのこれ」と記者は見た後しばらく放心状態でした。この映画は、決してあってはならない事件を描いているのです。

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ディズニー映画の舞台裏の映画『ウォルト・ディズニーの約束』ジョン・リー・ハンコック監督に直撃インタビュー!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評:インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のインタビューをご紹介する最新シネマ批評番外編です!

みなさん、ディズニーは好きですか? 好きですよね! ディズニーランド、ディズニー映画、ディズニーアニメ……そして、世界中で愛されているディズニーワールドの生みの親、ウォルト・ディズニー。そのディズニーをトム・ハンクスが演じるということで話題なのが映画『ウォルト・ディズニーの約束』(3月21日公開)。この映画はディズニーの名作映画『メリー・ポピンズ』の映画化の裏側を綴った物語なのです。

監督をつとめたのはジョン・リー・ハンコック監督。『しあわせの隠れ場所』でサンドラ・ブロックにアカデミー賞主演女優賞をもたらせた実力派の監督で、記者は、米国のハンコック監督にスカイプインタビューを敢行! 『ウォルト・ディズニーの約束』の裏側について聞いてきましたよ。

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アカデミー賞アニメーション映画賞受賞! 『アナと雪の女王』シンデレラストーリーとは?【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、先日発表された2013年度のアカデミー賞でアニメーション賞を受賞した『アナと雪の女王』です。宮崎駿監督作『風立ちぬ』も候補にあがっておりましたが、下馬評では『アナと雪の女王』が圧勝ムードで予想通りの受賞となりました。

もちろん全米では大ヒットどころかディズニーアニメーション史上最高の興行収入を記録! サントラもビルボードNo.1になるなど、何かと話題になることしきり。「どんなに凄い映画なのよ!」と思い、試写を見てまいりましたよ。

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アカデミー賞「作品賞」受賞! ブラピが裏方で大活躍・アメリカの奴隷制度に鋭く切り込んだ傑作『それでも夜は明ける』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは3月3日(日本時間)に発表された第86回アカデミー賞で、作品賞と最優秀助演女優賞を受賞した『それでも夜は明ける』(3月7日公開)です。

作品賞を受賞して、この週末に日本公開だなんて、なんて素敵なタイミング! とてもめでたい映画ではあるのですが、作品そのものはアメリカの黒歴史と言っても過言ではない物語。奴隷として12年間耐え抜いた音楽家の実話を元にした映画です。

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舞台は米国・制作は仙台放送! 認知症改善への姿を温かく映し出すドキュメンタリー映画『僕がジョンと呼ばれるまで』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、3月1日公開のドキュメンタリー映画『僕がジョンと呼ばれるまで』です。アメリカ・オハイオ州の高齢者介護施設を舞台に、認知症患者に対する新たな試みで認知症の改善を目指すスタッフと認知症の老人たちの姿を明るく温かく映し出したドキュメンタリー。介護、認知症というと重く悲しく辛いイメージがつきまといますが、この映画にはそんなイメージを一蹴する爽やかさなのです。

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甘ったれダメ大学生が主役の映画『東京難民』/ 監督も主人公にまったく共感できず…【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは2月22日(土)公開の『東京難民』。すごいタイトルですが、今だからこそ生まれたような映画といっても過言ではありません。就職率が下がり、リストラの嵐が吹き、ブラック会社が増えて、なかなか希望の光を見いだせない……という時代。格差社会は広がるばかりです。「別に今大学生だし、楽しいし……」なんて言っているアナタ。そんな浮かれていいのかしら? 

だって『東京難民』の主人公は、そんな浮かれた大学生が、ある日突然奈落の底に落とされていく物語なのですよ。

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若返ったジャック・ライアンをシェイクスピア系監督が演出? 話題作『エージェント・ライアン』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

トム・クランシー原作の人気シリーズ“ジャック・ライアン” シリーズの最新作として登場する『エージェント・ライアン』。このシリーズは、これまで原作の映画化がお約束でしたが、本作は、ジャック・ライアンというヒーローのオリジナルストーリーになっています。そしてアレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレックが演じたジャック・ライアンに続く4代目は『スター・トレック』のカークことクリス・パイン。フレッシュなジャック・ライアンの登場です。

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映画ライターも激しく一押し!! 宿命のライバルとの熱い闘い…実話の映画化『ラッシュ / プライドと友情』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのはF1レーサー、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダの実話を映画化した『ラッシュ/プライドと友情』(2月7日公開)です。

「F1映画? 男子向けじゃない?」と思うでしょう。いやいや、それが違うのです。これは男女関係なく、ライバル関係がいかに人生を豊かにするか、充実させてくれるかということを描いた人間ドラマなのです。

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芦田愛菜ちゃんを超えるレベル!6才の目線から描いた感動作『メイジーの瞳』の天才子役【最新シネマ批評】 

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、1月31日公開の感動作『メイジーの瞳』です。アメリカの芦田愛菜ちゃんみたいな天才子役・オナタ・アプリールちゃんに目が釘付け! 切なくてちょっとピリ辛な家族の在り方を描いた作品です。

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レオ様来日!! 東京証券取引所での記者会見を直撃 / 映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
1月31日公開の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のプロモーションでレオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーティン・スコセッシ監督が来日しました。株式ブローカーの天国と地獄を描くこの映画にちなんで東京証券取引所で行われた記者会見に行ってきましたよ! 映画紹介とともに記者会見で見た生レオ様の模様をお届けします。

まずは映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をご紹介しましょう!

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西島秀俊主演! 日韓合作映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』のキム・ソンス監督に直撃インタビュー!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、西島秀俊が主演する日韓合作のサスペンス映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』(1月24日公開)です。

本作の監督・脚色を手がけたキム・ソンス監督がプロモーションで来日。そこで、ソンス監督に、この映画の魅力、そして今、女子人気絶大な西島秀俊さんの魅力をたっぷり語っていただきました。

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“米誌が選ぶ2013年ベスト映画” にも選ばれた恋愛映画『ビフォア・ミッドナイト』で学べ恋愛術!!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、米エンターテインメント・ウィークリー誌による「2013年のベスト映画10本」のひとつにも選ばれた、ジェシーとセリーヌの恋愛物語『ビフォア・ミッドナイト』です。

第1作目『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』でふたりは出逢い、第2作目『ビフォア・サンセット』でその関係を深め、そして本作『ビフォア・ミッドナイト』では子供を持つカップルとしての姿を見せてくれます。

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だましだまされの恋愛ゲームの刺激にハマる! ドロドロの恋愛映画『危険な関係』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、チャン・ツィイー、チャン・ドンゴン、セシリア・チャンという中国と韓国のスター俳優が共演するドロドロの恋愛ドラマ『危険な関係』(1月10日公開)です。

原作はラクロの同名小説で、何度も映画化されています。本作は中国バージョンというわけですね。なぜこの原作がこれほどまでに映画界で愛されるのか。この物語には人間の愚かさ、愛の脆さがこれでもかと描かれ、かつ、清らかさと対局にある悪も描かれているからでしょう。

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驚きの3つの事実とは? 可憐なオードリー・ヘプバーンが甦る映画『マイヤーリング』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、2014年1月4日公開のオードリー・ヘプバーン主演作『マイヤーリング』です。オードリー主演作はほとんど日本公開されていたり、未公開でもDVDがリリースされていたりしていますが、唯一、幻の作品と言われていたのが『マイヤーリング』。『ローマの休日』や『昼下がりの情事』と同時期に製作された、いちばん光り輝くオードリーを見られる映画なのです。

オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフ(メル・ファーラー)は、意に沿わない結婚をさせられてしまい、不満をつのらせていました。そんなときに出逢ったのが外交官の娘で17歳のマリー(オードリー・ヘプバーン)。可憐な彼女にひとめ惚れしたルドルフ。彼女も同じ気持ちだったけれど、妻のいるルドルフとの逢瀬は簡単ではありません。そんなとき、協力してくれる人が現れ、密会を重ねる二人。しかし、それがルドルフの父親である皇帝の知るところとなり、二人の仲は引き裂かれてしまうのです……。

実はこのクラシックな悲恋映画には3つの驚きの事実があります。

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