「池松壮亮」の記事まとめ

池松壮亮&伊藤沙莉共演『ちょっと思い出しただけ』 / 時間を遡って描かれる不器用な恋愛模様に共感

【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、ネタバレありの本音レビューをします。

今回ピックアップするのは、池松壮亮さんと伊藤沙莉さんW主演のラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』(2021年2月11日公開)です。

かつて恋人同士だった舞台の照明スタッフの青年とタクシードライバーの女性の恋を、別れから出会いまでを思い出す形で逆行して描いていく作品です。構成はひねっているけど、ラブストーリーとしてはド直球! 共感度は高い!

では物語からいってみましょう。

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アロマと星空に癒やされる〜! 池袋サンシャインシティ「満天」でASMRを取り入れたプラネタリウムが体験できるよ

新年度がはじまり、なんとなくあわただしい毎日が続いていませんか?

肩の力を抜いてリラックスできる時間が欲しい……そんな乙女のみなさんにご紹介したいのが、池袋にあるプラネタリウム「満天」で鑑賞できるプログラム『Milky Way&The Moon -忘れられない、天の川へ-』

いま話題の「ASMR」を取り入れた音声と映像に加え、オーガニックの香りにこだわる「ニールズヤード レメディーズ」が提供するアロマに包まれながら、ゆったりとした時間を過ごせる極上の「癒やし体験」プログラムなんです。

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【カンヌ最高賞】映画『万引き家族』は自分の中の “正義” が揺さぶられる傑作 / 社会に見捨てられた家族の生き様に胸がエグられます【最新シネマ批評】

【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、レビューをします。

今回ピックアップするのは第71回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した是枝裕和監督の最新作『万引き家族』(2018年6月8日公開)です。受賞のニュースが日本全国を駆け巡り、多くのメディアで紹介されていたので、ご存じの人も多いでしょう。
なぜこの作品は受賞したのか? どうして万引き家族なのか? そんな疑問を持ったまま上映がスタートしたのですが、あっという間に世界観に引き込まれ、切なくも素晴らしい作品だったのです。では物語から。

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池松壮亮と石橋静河が主演する『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』超絶不器用なラブストーリーに共感します【最新シネマ批評】

【公開中☆最新シネマ批評】
映画ライター斎藤香が、公開中の映画の中からおススメ作品をひとつ厳選して本音レビューします。

今回の本音レビューは、『舟を編む』などの石井裕也監督の最新作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(5月13日より先行公開)です。石井監督の映画に登場する人物って、ちょうどポーチ世代ドンピシャなんですよ。おまけに石井作品にハズレなし! だからついついみなさんに紹介したくなってしまうのです。

本作は都会で生きる若者たちの行き場のない思いを綴った作品で、原作は最果タヒによる現代詩集。詩集の映画化とは大胆ですね。では物語からご紹介していきましょう。

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【マリオ白目】二階堂ふみが演じるピーチ姫がめっちゃ強そう! クッパを一撃で倒しそう!! 「マリオスポーツ」の世界をCMで実写化した動画がヤバい

2017年4月8日にオンエアが開始された、デカビタCの新CM。

「デカビタC ダブルスーパーチャージ」のリニューアル発売にあたり、15年ぶりに製作された新CMでは、『スーパーマリオ』をコミカルに実写化。

マリオ役の生田斗真さんをはじめとする人気キャラ4名がゲームプレイヤーの気まぐれに振り回されまくる姿には、同情を禁じえません。しかし同時に、ゴルフにテニスにサッカーと忙しなくスポーツしまくる姿に、ジワジワきちゃうんですよね。

マリオの双子の弟・ルイージは池松壮亮さん、ヒロイン・ピーチ姫は二階堂ふみさん、そしてキノピオは寺田心くんが演じているのですが、みんな役にハマってる~! 特にピーチ姫を演じるのは二階堂ふみさんが……とらわれの姫とは思えないほどアクティブかつパワフル!

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『君の名は。』を首位から引きずりおろしたヒット作『デスノート Light up the NEW world』の弱点は?【最新シネマ批評】

【公開中☆超話題作シネマ批評]
映画ライター斎藤香が、超話題作だけど「まだポーチで取り上げていなかった~!」という映画の中から、作品をひとつ取り上げます。

今回の公開中シネマレビューのターゲットは『デスノート Light up the NEW world』です。

10月29日(土)に公開され、それまで週間観客動員数ランキングの1位を独走していたアニメ映画『君の名は。』をその座から引きずり下ろした作品として話題になりました。(10月29日~11月4日分 週間映画ランキング / 興行通信社調べ)

そんなにすごいのか! というわけで、レビューを書いてみました。まずは物語からサクっといってみましょう。

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普通の主婦が美容師のストーカーに! あなたの中の黒い執着心を揺さぶる映画『だれかの木琴』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかから、おススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、井上荒野の同名小説の映画化『だれかの木琴』(2016年9月10日公開)です。監督と脚本は『もう頬づえはつかない』『絵の中のぼくの村』の東陽一。

専業主婦が、自分を担当してくれた美容師に興味を抱き「あの人のことを知りたい」とストーカー行為が止まらなくなっていくというサスペンスタッチの作品。心が少しずつ壊れていくように、ジワジワと変化を見せていく主婦が怖いのですよ~。

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阿部寛のダメ男っぷりに苦笑…是枝監督の新作『海よりもまだ深く』は家族あるあるに大共感の団地映画【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかから、おススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』(2016年5月21日公開)です。前作『海街Diary』もヒットしたし、日本映画界において是枝ブランドへの信頼は絶対ですが、本作もやっぱり面白い!

なぜ是枝作品が面白いのか。それは、すごく劇的なことは起こらないけど、映画の中で生きる人々が、自分の知り合いだったり、友だちだったり、家族だったり、自分だったりするからです。あるあるこういうこと、わかるよ、その気持ち……みたいに、絶対になる! 

そして『海よりもまだ深く』もまた、そういう気持ちにさせられる映画なんですよ~。

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家族のピンチを救うのは家族! 男たちのダメさとたくましさが愛しい映画『ぼくたちの家族』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは映画『ぼくたちの家族』(5月24日公開)です。本作は、早見和真の同名小説を『舟を編む』で2013年度の各映画賞を受賞した石井裕也監督が演出した新作。

家族を支えてきた母親が病に倒れ、父親と息子二人がとまどい、苦悩し、ぶつかりあいながらも母親のために奔走する姿を描いたホームドラマです。記者的には石井監督の前作『舟を編む』を上回る作品だと思います。男たちのみっともなくもたくましく愛しい姿がもうたまらん映画なのですよ。

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