「用意はいいかい? さあ、あの世へ旅立とう!」と、軽い調子で売り出しているアメリカのユニークな棺が話題を呼んでいる。その棺とは、クラシックカーをモデルにした車型棺なのだ。オーダーメイドで丹念に作り上げられており、車好きの高齢者に人気を博しているという。

このユニークな棺を手がけているのは、カリフォルニア州に拠点を置く「クルージング・キャスケット」社だ。「車が好きで最期の時まで一緒にいたい」という自動車マニアの要望に応えて、作られたという。特殊なガラス繊維で作られる棺は、どのような車種にも対応している。50年代のクラシックカーから最近の車種に至るまで、あらゆるニーズに応えることが可能だ。大きさは高さ約70センチ、長さ約2メートル30センチでアメリカ人の身体のサイズにぴったりなのである。

ユニークな棺桶と言えば、アフリカ西部のガーナがよく知られている。過去50年にわたって、故人を象徴する形の棺を作る習慣が根付いており、例えば漁師であれば「魚の棺桶」、仕立て屋であれば「ミシンの棺桶」と言った具合だ。火葬が義務付けられている日本では、およそ考えられないことではないだろうか。

ちなみに車型棺は、若い人の間でも利用者がいるという。棺桶としてではなくクーラー・ボックスとして利用する人もいるのだとか。確かにスタイリッシュではあるが、棺で冷やしたビールを飲むのは、少々気が引けてしまうのだが……。いずれにしても、大好きなものと一緒なら、気持ちよくあの世に旅立てるのかもしれない?

(文=田端あんじ・文責=佐藤)

screenshot: cruisincaskets.com

■参考リンク
cruisincaskets英文
Car-Shaped Coffins for Going Out in Style(odditycentral.com)英文