[the. 外国すまひ] は、海外生活をする日本人が、日々の生活の中で何気なく感じた文化の違いをご紹介するコーナー。本日はアメリカ在住の女性記者による、アメリカの「保釈保障CM」について。

アメリカには日本ではありえないようなコマーシャルがあります。例えば、「私の主人が逮捕されました!」という出だしで始まるCM、一体何だと思いますか? 実はこれ、その名もベイル・ボンズ(Bail(ベイル)は保釈、Bonds(ボンズ)は保証)という保釈保証会社のCMです。

この保釈金制度は日本でも取り入れているのでニュースなどで耳にすることは、しばしばありますよね。

日本の保釈金で支払われた最高額は2004年に起きた牛肉偽装事件の20億円というのも、以前話題になりました。

 
さて、アメリカにはその保釈金を保証する会社がいくつもあるというのですから驚きです。ベイル・ボンズの中でも最大手のアラジンという会社のCMは次の通り。

嵐の夜、「私の息子が牢屋の中に居るの……」母親がベイル・ボンズに電話をかけて保釈金を用意するところから始まります。そのあとベイル・ボンズのスタッフたちが何人も連なって被告のあとに付いて回るというもの。その甲斐あって晴れて保釈! よかったね! と家族が抱き合うイメージCMです。

なんだか突っ込みどころ満載なCMですが、このようなことも、もしかして日常化しているのか? とちょっと怖くなりました。良く見ると裁判所の周りや街中あちこちベイル・ボンズの看板を目にすることができます。

この保釈金保障制度には条件がありますが拘置所から出してもらうために申請をすれば、裁判所は受け付けてくれます。そのお金の意味は「私は逃げません、証拠を隠滅しません、きちんと裁判のジャッジを仰ぎます」という約束の保証金だと考えてください。裁判が始まり判決が出たあと、保釈金は一部の手数料を除いて返還されます。被告に代わって保証会社はそのお金を用意するのです。被告側は保証会社に保釈金のうちの10%を支払うだけで済みます。

日本でもアメリカのように保釈金を立て替えてくれるところがあるのか調べてみたらありました。一般社団法人日本保釈支援協会です。

犯罪大国の一面を持つアメリカらしいことだと他人事のように思えますが、このような事態にならないよう、肝に命じたいところです。次回はこの保釈金を保証してもらって拘置所から出た被告が逃げてしまった場合、どうなるのか? そんな、とんでもないTV番組のレポートをお届けしようと思います。
(在米特派員:Shizuiki)

▼Aladdin Bail Bonds(私の息子が牢屋の中に居るの……編)

▼Bad dog Bail Bonds (冤罪編)

▼Liberty Bail Bonds(パパ帰ってきてよかったね編)

screenshot:YouTube sdrsersdad