「本当に母乳に放射能汚染はないのか」。

ある市民団体が独自調査に乗り出したところ、被験者の母乳からヨウ素131が検出されて問題になっています。

活動を始めたのは、福島県内の有志が昨年11月に結成した市民団体「ハイロアクション福島原発40年」。福島第一原発1号機が今年の3月26日で40年を迎えたのを機に、「廃炉と廃炉後の地域社会を考え行動しよう」というスローガンの元に発足された団体です。

今回の原発事故で、母乳への影響などの調査がされていないことを不信に思った彼女たちは「母乳調査・母子支援ネットワーク」を新たに発足。自分たちで調査に乗り出しました。

今回被験者となったのは、市民団体の知り合いなど福島県周辺に住む乳幼児を持つ母親たちです。被験者の居住地域は次の通り。

福島県3名(福島市・棚倉町)、宮城県1名(白石市)、茨城県4名(つくば市・守谷市など)、千葉県1名(柏市)。

提供された母乳を、放射線管理やデータ分析を行う「東京ニュークリアサービス」に依頼。結果は、福島県や宮城県の被験者からは検出されなかったものの、茨城県3名と千葉県1名から1キログラムあたり6.4ベクレル~36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されました。

「母乳調査・母子支援ネットワーク」発起人・村上喜久子さんは、「国は安全と言っていましたが、実際に母乳から検出されているのは心配です。(福島県周辺に住む)お母さんには、できるだけ測って欲しい。検出値を知っていれば、粉ミルクを飲ませるなど何かしら安全対策はできるはず」と訴え、今後も調査を続けていくそうです。

20日に行われた福島市内での記者会見後、同団体への問い合わせが殺到。東京周辺地域からの問い合わせも多数あるそうですが、放射線量が低い地域は母乳への影響も少ないとのこと。原発周辺地域からの問い合わせを優先するためにも、ほかの地域にお住まいの方は、あまり過剰反応しないで欲しいと呼びかけています。

(記者=ricaco)

参考:母乳調査・母子支援ネットワーク(http://hairoaction.com/?p=306