一時終息するかに思われた福島第一原発の事故。しかし、悪化の一途をたどる状況を受け、23日、とうとう市民団体らが「子供保護」を訴えようと文部科学省に抗議に出ました。しかし、文科省の職員と思われる人物らが参加者に投げた言葉は、乱暴で冷酷なものだったそうです。

先月、子供の放射能安全基準を大幅に引き上げた※ことから、抗議内容は主に「福島の子供たちを放射能から守るために疎開させて欲しい」というもの。福島県の子供たちは不安な日々を強いられていることもあり、早く避難させてあげたいというのは当然の主張に捉えられるのですが……。

ところが、文科省職員と市民の主張には隔たりがあるようです。

この運動の様子をツイッターに書き込んだ参加者(@turally )によると、「今日は一例に列んで文部科学省をぐるりと囲む作戦。一例に長い。今文部科学省の職員に怒鳴られました。横断幕の、福島の子供たちを放射能から守れだ? 夢みたいなこと言うな! と、建物に入って行きました。まじか? 誰だあのジジイ!」(原文ママ)

この怒鳴った人物が、本当に文科省の職員かどうかまではわかりませんが、横断幕「福島の子供たちを放射能から守れ」を読んで、わざわざ怒鳴ったのには何かワケがあるのでしょうか。

疎開実施が「夢みたいなこと」なのかどうか、50年以上前にできたことが今はできないというのも、なんとも納得のいかない話です。「子供を守る機関の台詞と思えない」と、@turallyさんは怒り心頭でつぶやきます。

さらには、職員らしき女性が建物の窓から階下を見下ろし抗議する人々を見てピースしていた、という信じられない目撃談も。

この話が本当であれば、天使の化けの皮をはがした後のような気味の悪さ。とにかく文科省の真の姿ではないことを願いたい。どちらにしても自分の子供が福島県に住んでいたら、絶対にできない行動であることは間違いないでしょう。

冷たい雨の中出陣した市民団体の切なる訴えは、はたして御上に届くのか。今後の政策が期待されます。

※(子供の放射能安全基準引き上げ)

先月19日、子供が受けても問題ないとする放射能の年間数値について文科省は「学校活動上での放射能安全基準を年間1ミリシーベルトだったのを、年間20ミリシーベルト」に引き上げると発表。この数値はまさに大人に匹敵するもの。

誰もが懐疑的に思う矢先、当時、内閣官房参与を務めていた小佐古氏(東大大学院教授・放射線安全学)は、「容認したと言われたら学者生命が終わりだ。自分の子どもにそうすることはできない」と見直しを求め辞任。さらなる物議を醸し出しています。

(文=ricaco)