すっかり私たちの生活に欠かせないものとなっている自動販売機。定番はやはりジュースですが、ほかにもアイスクリームやお菓子など、飲食物だけでも色々。

しかし今回ご紹介する自販機には、なんとお金を入れるところがないんです。え? どういうこと?

実はこれ「要らなくなったモノを、ほかの誰かの要らなくなったモノと無料で交換する」ための自販機なのです。この自動販売機……ならぬ「自動物々交換機」を制作したのはニューヨークのデザイナー、Lina Fenequitoさん。

「Swap-O-Matic」と名付けられたこの機械を利用するには、まず備え付けのタッチスクリーンにメールアドレスを入力し、ユーザー登録をします。すると「3クレジット」がゲットできます。

この「クレジット」をひとつ使うことで、ほかの誰かが Swap-O-Matic に入れた「要らないモノ」を手に入れることができる、という仕組み。逆に、自分が要らなくなったモノを Swap-O-Matic に入れれば、この「クレジット」を入手することができるというわけです。最初の3回だけタダ、というのがニクいですね!

FenequitoさんがこのSwap-O-Maticを作ろうと思った背景には、自動販売機の普及に潜む問題があったのだそうです。実は、日本同様に自販機大国であるアメリカ。全米でその数はなんと700万台も設置されているのだそうです(ちなみに日本では400万台弱 / 「日本自動販売機工業会 調べ」)。

確かに、自販機は便利で手軽。だからといってジュースやお菓子ばかり摂っていたら健康に良くありませんよね。それに大量の商品輸送が環境にもたらす影響もあったりします。そんな状況を見て、「もっと人々と環境に優しい自動販売機は作れないのか?」とFenequitoさんは感じたのだそう。

彼女は Swap-O-Matic を通じて、従来の「消費」タイプの生活から、より「持続可能」な生活への意識転換を多くの人に促したいのだそうです。そんな難しいテーマを楽しめるかたちで解決しようというのが素晴らしいですね。

Swap-O-Matic はまだ1台しかないため、今のところニューヨーク市内を定期的にあちこち移動しています。現在どこにあるのかは公式サイトで確認可能。探しに行くのも楽しみのひとつかも知れません。今後どんなアイテムが中にあるのかも分かるようにするそうですが、良いものが入っていたら争奪戦になりそう……。

ニューヨークに行く予定のある方は試してみてはいかがですか? 思い出に残るお土産をゲットできるかもしれませんよ!

(文=阪井亮太)

参照元: Co.Exist  (http://goo.gl/qoRtP)