最近、アンチエイジングに興味がある記者(34歳)。顔の老化に洗顔方法が大きく関わっていると聞いて、専門家のお話を伺ってきました。教えてくださったのは、植物療法(フィトセラピー)・植物美容学・体質形態学の専門家で(株)ビオナチュレ代表の和田潔美さん。

和田さんによると、9月下旬から3月中旬までは外気温の低下から血液循環が悪くなり、空気も乾燥するために、それ以外の時期よりも老化が進みやすい時期とのこと。この時期にケアをするかしないかで、老化の進み方が違うというのです。

■「年をとったから肌の調子が悪い」は言い訳!
皆さん、「加齢」と「老化」という言葉、だいたい同じような意味で使っていませんか? でも、自分よりも20歳くらい年上の人を何人か思い浮かべてみてください。その方々が全員、同じような老け方をしているわけではありませんよね。「加齢」は単に年を重ねることなので、すべての人に平等で仕方のないこと。しかし、「老化」は違うのです。

「老化は、お手入れや生活習慣で遅らせることができる」と和田さんは言います。つまり、「年をとったから肌の調子が悪い」は言い訳! 自分のお手入れや生活習慣が悪いことを棚に上げて、年のせいにしているということになります。記者もすぐ年のせいにしてきたので、ちょっと恥ずかしい……。今から手を尽くさなくては!

前述したように老化を遅らせるためのケアは、特に9月下旬から3月中旬に行なうことが効果的とのこと。ちょうど今はいいタイミング。今年からは「老化」を遅くするぞ!! ということで、以下、和田さんから教わったことをまとめました。

■加齢によって起こること
「老化」と「加齢」は違うと書きましたが、「加齢」によって私たちに起こってきてしまうことは確かにあります。例えば、肌を作る力が弱くなったり、肌が潤いを蓄える力が弱くなったり、肌の防御機能が弱くなったり。

しかし、それが「老化」に繋がるかどうかは、お手入れにかかっているとのこと。弱った力や機能は助ければいいだけなのです。また、若い時には大丈夫だった「お肌を老化させること」も、極力やめていくことも大切。

■ミルクタイプのクレンジングを使い、ダブル洗顔はやめよう!
肌の老化を進めてしまうことの1つとして、「酸化」があげられます。皮脂や肌についた化粧品などの油が紫外線などの影響を受けて酸化して、シミが作ってしまうのです。オイルクレンジングや油分がベースのクリームタイプのクレンジングは、どうしても肌の間に汚れた油が残ってしまうために、酸化の影響を受けやすくなります。つまりオイルクレンジングは老化を加速させてしまうのです。

また、オイルクレンジングは洗顔フォームなどでダブル洗顔が必要になりますが、ダブル洗顔もお肌の老化を促進します。まして、お湯でのダブル洗顔なんてもってのほか。なぜなら、お湯でダブル洗顔を行なうと、大切な皮脂がとられすぎてしまうからです。皮脂は肌の乾燥を防ぐなど、大切な役割を果たしているのです。

ニキビ(もはや吹き出物、ですね)に悩んでお医者さんにいくと、「よく洗ってください」と言われます。でも、洗ってもよくならない場合は、もしかしたら洗いすぎているのかも。洗いすぎて大切な皮脂をとりすぎ、皮膚が乾燥すると、皮膚は「守らなきゃ」と皮脂をたくさん分泌させてしまうのです。

加齢とともに弱まった肌は、「汚れを取り去ること」と「皮脂をとりすぎないこと」が大切。ぬるま湯でミルクタイプのクレンジングをたっぷり使って洗い、ダブル洗顔はしないこと。これがまずは大切です。

■定期的に老化角質を除去しよう!
洗いすぎると、皮脂をとりすぎてしまって良くないのですが、都合の悪いことに加齢によってたまる「老化角質」は、ミルクタイプのクレンジングでも洗顔フォームでも取り除くことができません。

「老化角質」は、加齢によってターンオーバー(お肌の生まれ変わりのリズム)が乱れることによってできますが、老化角質がたまってくると体は新しい皮膚を作ることをさぼってしまいます。また、老化角質は、保湿力が弱いので肌を乾燥させてしまいます。肌が乾燥するから油分が多いもので対処してしまうと、どんどん老化が進むことになります。

そこで老化角質は、定期的に優しく取り除くことが大切です。ハーブの粉末などでゴマージュをしたり、フルーツ酸を使った商品でピーリングをしたりして、取り除くことがおススメです。

和田先生曰く、この「老化角質の除去」は、お肌を若々しく保つための最も大切なものだとのこと。エステ経営の際、老化角質の除去に役立つ商品を扱っていない化粧品会社とは取引をしない方が良いというくらい、基本的なものなのだそうです。

■やりすぎは、やらないよりも悪い!
ただし、いくら「老化角質の除去が大切」と言っても、やり過ぎは厳禁! 美魔女と呼ばれる方々に実際に会うと、なんとなく黒光りをしていらっしゃる方や皮膚が薄くなって敏感になってしまっている方がいるそうです。それはピーリングをしすぎたり、マッサージなどで皮膚をこすりすぎたりした結果だとか。

また、肌にいいからと言っていろいろな基礎化粧品を塗りたくってしまうと、肌を甘やかし、肌が本来持っている力が損なわれます。美容においては、「やりすぎは、やらないよりも悪い!」とのこと。

老化角質の除去も、やりすぎると危険だそうです。様子を見ながら行なうことが大切です。頻度は体質や肌質によって大きく異なります。「やりすぎは、やらないよりも悪い!」と認識して、調整をしましょう。

<まとめ>
・オイルクレンジング&ダブル洗顔はやめ、ミルクタイプのクレンジングとぬるま湯で優しく洗う。
・ 定期的に優しく角質除去を行なう。(体質によって異なるので頻度に注意。)
・「やりすぎは、やらないよりも悪い!」を肝に命じる。

記者は今まで「やらない」状態だったので、一瞬安心しかけましたが、「やらない」より、「適切にやる」方がもっと良いに決まっていますよね。9月下旬から適切に肌を管理して、「加齢しても、老化しない」という状態を目指したいと思います! 皆さんも、ご一緒にいかがですか?

(取材、文=FelixSayaka)
取材協力=和田潔美(http://www.bionature.jp/index.htm