フワッとサクッとお塩のきいた可愛いお菓子、映画のお供と言えばポップコーン。遊園地や映画館のお店など、目の前で作られているのを一度は覗いたことがあるのでは? 香ばしいバターの匂いの中、熱で温められたトウモロコシの粒がポポポンッと次々に弾けていくのが楽しいですよね。

そんな一度に大量に作るポップコーン・マシーンはお馴染みですが、今回ご紹介するのは、なんとひとつぶずつ、じーっくり作るポップコーン・マシーン。なんとも大げさなこのマシン、動画とあわせてご覧ください!

作りは超アナログ。手動のハンドルを一回転させると、ボトルからトウモロコシがひと粒すべり出し、油の入った小さな皿にポトリと落ちます。ティー・キャンドルで温められること数秒、パチンと弾けたポップコーンは受け皿へ。同時に塩もパラリ。あとはつまんで食べるだけ。

ただそれだけなんですけど、まるで理科の実験を見ているようでなんだか楽しい。細部も良くできてますよね。でも誰が使うのよ……とお思いのアナタ。そう、お察しのとおりこれは製品ではなくて ”作品” なのです。

このナンセンスなマシーン「Oncle Sams(サム叔父さん)」を作ったのは、スイスのローザンヌにある美術学校ECALの学生、Laurent Beirnaert、Pierre Bouvier、そしてPaul Tubianaの3人。工業生産の行程を考え直しつつ実験していくことをテーマとした「ロー・テク・ファクトリー」という展示のための作品なのです。

たしかに私たちの日常は、工場で生産された様々な製品で溢れていますが、実際に「どういう仕組みなのか」や「どうやって作られたのか?」なんてあまり考えないですよね。そんな現代社会の問題を考え直してみる機会をくれてありがとう、サム。すくなくともポップコーンのできる仕組みはよく理解できました!

(文=黒澤くの)
参照元:designboom.com(http://goo.gl/WAviL

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