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お弁当作りや小腹が空いたときに最適な冷凍食品。まさか誰かを家に招いたときに冷凍食品でおもてなしをする、なんていう人はいませんよね? フランスではそのまさかが可能なのです!

フランスにある冷凍食品の専門店Picard(ピカー)」には、アミューズブッシュと呼ばれるおつまみから前菜、メイン料理、デザート、パンに至るまでありとあらゆるものが冷凍の状態で売られています。フレンチ、イタリアン、スペイン、中東、インド、ベトナム、日本などのジャンルから選ぶことができ、なんとお寿司まで冷凍状態。取扱っている商品は1000種類以上です。

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これだけの種類があれば、レストランに負けないフルコースができちゃうんじゃないの? というわけで、冷凍食品だけでコースメニューを作ってみたいと思います。

本日のメニューは「前菜:サーモンと季節野菜のミルフィーユ(バジル風味)とサラダの盛り合わせ、メイン料理:鴨肉のコンフィ、デザート:塩キャラメルのチョコレートタルト」でございます。なんだか本格的なフレンチっぽい響きではありませんか!

それでは、冷凍の状態で中身を見ていくことにしましょう。

サーモンと季節野菜のミルフィーユ/5.95ユーロ(約800円)
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おぉ〜! こ……これは、パッケージ同様、スモークサーモンとチーズなどが美しい層(ミルフィーユ)になっています。なんともお上品な冷凍食品でございます。

レンズ豆とサーモンのサラダ/ 2.50ユーロ(約340円)
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冷凍の状態だと何が何だかよく分かりませんが、解凍後にはパッケージ通りになることを期待して……。

鴨肉のコンフィ/ 6.50ユーロ(約880円)
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1人前180gの骨付き鴨肉、結構なボリュームでこの価格……! 安いっ、安いです。※コンフィというのは、塩やハーブなどで下味をつけた肉を、肉自体の脂で煮たもの。レストランはもちろん、缶詰にもなっているほどフランスではポピュラーな肉料理です。

塩キャラメルのチョコレートタルト/ 1.95ユーロ(約265円)
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ケーキやタルトのおいしいフランスで、あえて冷凍のデザートを買う必要があるの? と思ってしまいますが、このお店は自社製アイスもハーゲンダッツ並みに美味しいので購入してみることにしました。

テーブルパン/ 1.35ユーロ(約180円)
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フランスの食卓に欠かせないパン。バゲットやカンパーニュを食べることが多いけれど、可愛らしいミニパンを。冷凍パンはこのお店に限らず、スーパーやコンビニでも普通にあります。

鴨肉のコンフィとパンをオーブンで焼き上げる以外は、解凍のみでよいそうです。すべて揃ったところで、お待ちかねの試食タイム! 飲食関連の仕事をしている友人にも味の批評をしてもらいました。

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【フランス人の総評】全体的にいい香りですね。見た目にも美しいから冷凍食品と言われなければ分からないかも。鴨のコンフィは皮がパリッと身はしっとり仕上がっているし、料理はどれもレストラン並みの美味しさです。今回の料理(1人約1200円)を外食したとすれば、1人40ユーロ(約5400円)ぐらいかかるはず。この味にこの仕上がりなら、誰が食べても満足するんじゃないかな。

【記者の総評】冷凍食品を食べて「味わい深い」と感じたのは生まれて初めて! 冷凍には思えないクオリティの高さです。特に感激したのがサラダ。サーモンの食感と香りがよく、サラダ自体の味がとても複雑です。パッケージを見てみたら、白バルサミコ酢とEXバージンオリーブ油をベースにスパイスやハーブなどが原料になっていました。複雑な味わいに納得。料理は全体的にボリュームたっぷりでした。

ピカーはフランス国内でも素材の味を生かした冷凍食品に定評があります。今回の鴨肉の場合、素材は「鴨肉、鴨肉の脂、塩」のみ。余計なものは一切入っていません。かと思えばサラダやミルフィーユのように、様々な素材や調味料を組み合わせて複雑な味を表現していたり、冷凍食品とはいえフランス料理そのものだと思いました。

今回はホームでしたが、アウェイはどうなの? ということで、冷凍の寿司や焼き鳥、タイ(ラオス)の麺料理「カオソーイ」などもそのうちトライしてみようかと思います。

参照元:picard.fr

料理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch

▼ポテトの付け合わせやハーブを添えれば、より本格的に
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▼前菜とサラダの盛り合わせ
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▼鴨肉のコンフィとパン
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