cogoo

大学の構内って、往々にしてとんでもなく広いですよねぇ。特に、国立大学の広さといったらもう、歩いていたんじゃ時間がかかって仕方がない!

こういった状況だと、自ずと、自転車を利用する生徒が増えることになります。しかし自転車を必要とするのは、大学に通っている間のみ。卒業と同時に、そのまま自転車を放置、置き去りにしたまま去ってしまう学生たちも、少なくないのだとか。

「所有者のいない放置自転車」問題、毎年2千台(!)以上もの放置自転車に頭を抱えていたのが、あの京都大学。しかし今年3月より吉田キャンパスにて、「リレーションズ」株式会社による自転車シェアリングサービス「COGOO(コグー)」を試験的に導入。利用者から大好評を得て、10月1日より本格導入を開始したんですって。

【携帯電話で暗証番号をゲットすれば準備完了

「COGOO」の画期的なところは、スマホなど携帯電話から登録手続きをした後、送られてきた4桁の暗証番号を利用すれば、無料で自転車を借りることができるという点。生徒および教職員なら誰でも登録可能、大学構内ならどの駐輪場からでも借りることができ、またどの駐輪場へでも返すことができます。

【自転車に直接暗証番号を入力するシステム】

利用方法もとっても簡単。自転車に暗証番号を直接入力する、たったこれだけ! この一連の作業のみで自転車キーを取り出すことができ、自転車を借りることができちゃうの。

【利用者&導入する側、双方に利点アリ】

利用者に優しい「COGOO」は、同時に、導入する側にとって利点が多いのも特徴。独自の鍵システムにより自転車1台から導入することが可能に、これによって駐輪所設置のための大規模工事も不要になるため、設備導入コストを従来型の約 1/4以下に抑えることができるみたい(同社調べ)。

【有名国立大学らが続々導入】

このようなコンパクトなシステムゆえに、配置転換もラクラク。現在同サービスは、京都大学のほか、横浜国立大学と千葉大学でも本格導入。また九州大学・大阪大学・一橋大学においても、実験的に導入されているそうです。

ちなみに冒頭で触れた京都大学、駐輪場7カ所自転車28台で同サービスを開始して以降(途中から45台に増大)、登録者数は1200名に、総利用回数は7000回超えという結果を生み出しています。今後大学構内で、「COGOO」を見かける機会がどんどん増えていくかもしれませんね。

参照元:PR TIMES
執筆=田端あんじ (c)Pouch