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曹洞宗の開祖、道元禅師が基礎を築いたと言われる「精進料理」。興味を持っている人も多いかもしれませんが、実際に毎日の食事に精進料理を取り入れるのはなかなか至難の業。

だって、野菜ばっかりじゃ物足りないじゃん? たまにはジャンクなものも食べたいじゃん!? ハンバーガーとかカップ麺とかさぁ。

そんな思いが商品化に結びついた……のかどうかはわかりませんが、3月10日から新発売となったのは動物性食品一切不使用のカップ麺「我逢麺」! こちら、実際のお寺である曹洞宗大本山總持寺監修という本格派。でも、普通のカップ麺とどこがどう違うの!? 取り寄せていただいてみることに。

【うどんとそばの2種類】

精進料理の概念を取り入れたカップ麺「我逢麺」。がほうめん……何かの必殺技のような力強い響きがありますね。種類はうどんとそばの2種類。どちらも「動物性食品」一切不使用でありながら、山と海の恵みを活かした多種多様な食材を使用し、寺院において食する味を再現しているのだとか。

【見た目は普通のカップ麺のよう】

「我逢麺」、プラスチックの丸い容器になっており、よくコンビニなどで売っているカップうどん・カップそばと見た目は変わりありません。フタを開けると、中にはシンプルに麺+かやく+粉末スープの3種が。うどん・そばともに熱湯を注いで3分待てばできあがりです。

【我逢麺うどん】

まずうどんからいただきます! 正直、麺とスープは驚くほど「ど◯兵衛」に激似です。たぶん私、これをど◯兵衛って言って出されても疑わない。しかし、ちょっと不思議なのが具。黄色や赤紫の野菜っぽいもの、茶色の肉っぽいものは他では見ない新鮮さ。それもそのはず、「具材にはまろやかなスープに合う大豆、ジャガイモ、さつまいも、人参、サトイモ、赤大根、青首大根、レンコン、かぼちゃ、インゲンの10種の野菜と油揚げを使用」だそうで。たしかに肉が入ってない! スープも塩ベースの汁に野菜エキスをふんだんに使っているそうで、こちらも肉っけはゼロです。

【我逢麺そば】

一方のそば。こちらは緑色の山菜やあげのようなものが見え、そばっぽさ満点。具材には大豆、青梗菜、きくらげ、わらび、ぜんまい、油揚げをバランスよく使用しているとのこと。正直、麺にはもう少しリアル感が欲しいと感じたものの、昆布醤油をベースに玉ねぎ・しいたけから出汁をとったというスープは、カップ麺特有に油っこさがなくておいしくいただけます。
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個人的にはうどんのほうが気に入りました。でも、うどん・そばどちらも、「動物性食品一切不使用」と聞いてもにわかに信じられない! それほど肉や魚を使っていないのがわからないほど深みのある味わいになっています。「禅」の世界を親しみやすく――そんな工夫を感じられるカップ麺「我逢麺」。「精進料理」を手軽に試したい人、ベジタリアンの人も安心して食べられますね!

参照元:zen-foods
料理・撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼我逢麺「うどん」

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▼開けるとこんな感じ。10種の野菜を使ったかやくが珍しい

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▼お湯を入れて3分後

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▼我逢麺「そば」

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▼こちらのかやくは山菜っぽい緑色が目立つ

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▼お湯を入れて3分後

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▼うどん・そばのフタの裏側に法話が(全12種類)。待ってる間はこれを読んで禅の心を感じよう!

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