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およそ10年前に上陸した「クリスピー・クリーム・ドーナツ」から巻き起こったドーナツ旋風を経て、今ではコンビニにまで定着した感のあるドーナツたち。

ここ最近、素材そのものの味を生かした無添加の「自然派ドーナツ」が、じわじわブームになっているのをご存知でしょうか? アメリカ系ドーナツのようにガッツリした甘さはないけれど、素朴な味わいが病みつきになっちゃうんだよねぇ……! ドーナツ好きの女子なら、「はらドーナッツ」「フロレスタ(ネイチャードーナツ・フロレスタ)」を知っているはず。

え、食べたことも、聞いたこともないですって? それはもったいない!! もったいなさすぎる!! そこで今回は、自然派ドーナツの流行を探るべく、上記のドーナツ専門店を徹底比較してみたいと思います。スイーツ好きのみなさん、要チェックですよ〜!

【はらドーナッツ】

2008年に神戸で誕生。神戸の老舗豆腐店が母体というだけあって、同店のドーナツは国産の素材が原料の豆乳とおからに国産小麦がベース。このため、ドーナツ生地はしっとりもっちりしています。そのほかの材料にも良質なものや有機栽培のものを用いるなど、素材本来の味が楽しめます。同店が目指したのは「子どもの頃にお母さんが手作りしてくれたような懐かしい味」なのだとか。

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初めて食べた時は、確かに素朴な印象が強かったけれど、毎日でも食べたくなる味。そう、納豆やお豆腐のように、毎日食べても飽きのこない味なのです! (現に記者はリピーターになりました)。ただ、おからが入っているためか、クリスピークリームのような口溶けのよさはありません。お値段はひとつ130〜200円程度、全国25店舗を展開中。

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店内の広告や看板、それにパッケージやシールがレトロかわいいくて、じわじわやられそう……。同店では、8種類のドーナツを試食してみましたよ。

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■丹波黒豆きなこ…口中に広がるきなこの香りがたまりません。さすが丹波の黒豆だけあるわっ!
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■有機栽培シナモン…シナモンをたっぷり巻き込んだシナモンロールでさえ、これほどシナモンの香りを感じたことはない!! というぐらい香り高い仕上がりです。アメリカ産のシナモンを使用しているんですって。
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■さくら…桜の塩漬けがほんのり甘じょっぱい、春の味。
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■はちみつレモン…キュッとしたレモンの酸味は心地よいけれど、レモングレーズの量が少なすぎるのがもったいない。もう少し多めにかけてあれば最高なんだけどなぁ!
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■いちごホワイト…ほんのりピンク色が可愛らしく、いちごの甘酸っぱさもグッド。
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■マイルドチョコ…フランス産のミルクチョコを使用しているそうで、確かに他店のチョコドーナツと比べると味がかなり本格的。
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同店にはころんとした丸い形がかわいらしい量り売りの「ボール」も各種揃います。小さいと侮っていたボールドーナツ、大きさでは判断してはいけないという結論に!

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■ミルクティー…紅茶の香りがぷわ〜っと口に広がり、ホワイトチョコのコーティングとマッチ。激ウマ!! 
■抹茶…うまい、うまい、うまいです!! ほろりとした苦みは、コーヒーにもお茶にも良く合う味。

【ネイチャードーナツ・フロレスタ】

2002年に奈良で誕生(開業時の名称は「まえだのドーナツ」)。「子供に安心して食べさせられるおやつを」との思いから、北海道産の小麦100%を使用するなど良質な素材にこだわりをもったお店。ふんわりしていながらも、食べ応えのあるドーナツ生地に仕上がっています。

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動物をモチーフにしたものや、お団子に見立てた和風ドーナツなど、大人も子どももワクワクしそうな商品のラインナップ。お値段はひとつ130〜380円程度と、ものによっては単価が高めですが、少々高くても食べてみたい味。全国35店舗展開中です。

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テイクアウト用の袋にはクマがプリントされており、とってもキュート! フロレスタでは、5種類を試食してみました。このうち2種類は以前、ポーチでもご紹介したかわいい動物モチーフのドーナツです。

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■いちごミルク…4月12日までの限定というこの商品。甘酸っぱい自家製いちごジャムのグレーズは、果実感たっぷり! 店員さんによれば「季節限定ドーナツの中では一番人気」なのだそう。
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■オーガニックビター…取材当日の「本日限定」ということで、試してみました。グレーズのチョコが最高に美味しく、有機栽培のココア生地とマッチ。一緒に試食したフランス人も「ウマい」と絶賛!!
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■京だんごドーナツ/ミックス…お団子に見立てた京都本店限定のドーナツ。京都産の素材を使用した「黒豆きなこ」「抹茶」「甘ゆば」3つのフレーバーは、どれも素材の甘みやおいしさが感じられる味。おいしい〜っ!
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同店の人気者「どうぶつドーナツ」。食べるのに躊躇してしまいそうなカワユさ。リングドーナツの上に、ボールドーナツが乗った、異なるフレーバーを楽しみましょう。う〜ん、それにしても可愛すぎる!!

■ホワイトチョコのアザラシ&黒ゴマアザラシ…ホワイトチョコと黒ゴマの相性って、こんなに良かったっけ!? 実にかわいく、実に美味しいゴマちゃんです。でも出来立てのせいか、チョコの部分が固すぎる気も。
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■カフェラテグマ&ホワイトチョコのクマ…カフェラテ味は、まるでエクレアを食べているかのよう。耳の部分のアーモンドの食感も楽しい。
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【 はらドーナッツvsフロレスタ、軍配はどっち? 】

どちらにも共通するのは、抹茶やチョコレートなど、素材そのものの味が生きているということ。どれも優しく、丁寧な味がします。そしてコーヒーだけでなく日本茶にとても良く合う味。

どちらのお店でも定番ドーナツに加えて日替わりや季節限定ドーナツを扱っていますが、種類の豊富さと遊び心や斬新さという点では、「フロレスタ」に軍配が上がりそうです。ただ、フロレスタは1日経った方が味が馴染んでしっとり感が増すように感じたので、しっとり、もっちり派には「はらドーナッツ」の方がオススメかもしれません。

毎日でも食べたくなる美味しいドーナツ、みなさんはどちらを試してみますか?

参照元:はらドーナッツ, ネイチャードーナツ・フロレスタ

取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch

▼取材で立ち寄ったフロレスタの京都本店。カフェでは軽食やデザートも食べられます。ドーナツに合う日本茶を扱っていないことだけが、とても残念!!

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