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横浜名物といえばたくさんありますが、そのひとつがご存じ「崎陽軒」のシウマイ。漫画『孤独のグルメ』でも、ゴローちゃんの友人・滝山が数あるデパ地下のお弁当の中でも崎陽軒のシウマイ弁当をイチオシしていましたね。

……ん? でもそういえばどうして崎陽軒の焼売って、「シュウマイ」じゃなくて「シウマイ」表記なんだろう? 一般的には「シウマイ」ではなくて「シュウマイ」と書くのが普通のはず。

というわけで、今回は崎陽軒にこの謎について問合せしてみることに。そこには意外なエピソードが……。そして崎陽軒のシウマイには欠かせないしょう油入れの「ひょうちゃん」についても尋ねてみました。

【初代社長の○○に由来してた!?】

今回、こちらの質問に答えてくださったのは(株)崎陽軒 広報・マーケティング部のTさん。

初代社長が栃木県出身のため、「シュウマイ」のことを訛って「シーマイ」と言っておりました。それを聞いた中国人の方が、「本場の発音と似ている」と言ったことにより、本場の発音に近づけようと「シウマイ」と表記し、現在でも「シウマイ」と四文字で表記しております。

えっ、これは意外な答え! 横浜に本社があるので社長もみなハマっ子なのかと思っていましたが、初代社長は栃木の方だったんですね。しかも「シウマイ」はまさかの栃木なまりに由来してたとは!

【しょう油入れ「ひょうちゃん」は全部で何種類?】

せっかくなので、この機会に記者がもうひとつ疑問に思っていたことを聞いてみることに。それは崎陽軒のシウマイの箱に入ってくる愛嬌あるしょう油入れの「ひょうちゃん」。

いろんな顔の絵柄があって、どんなひょうちゃんが出てくるのか、箱を開けるのが毎回密かに楽しみなんですが……今のひょうちゃんは何代目でぜんぶで何パターンあるんでしょうか!? 教えて!

ひょうちゃんは昭和3年に誕生し、現在は3代目でございます。初代の復刻版デザインとなっておりまして、種類は “いろは48文字” にちなんで48種類。今年の1月でひょうちゃんは60歳の還暦を迎え、期間限定のひょうちゃんも登場しておりました。

ひょうちゃん、48種類もあるのか……!! しかも「いろは文字」にちなんで48種とは遊び心が感じられていいですね。全種類コンプリートするのはそうとう大変そうだけど……。

ちなみにひょうちゃんを描いたのは漫画家の横山隆一さん。「朝日新聞」でも連載された国民的漫画「フクちゃん」の作者だってご存じでしたか?

【冷めてもおいしい崎陽軒のシウマイ】

あぁ、こうやって書いていると崎陽軒のシウマイ、食べたくなってきちゃったな。冷めてもおいしく食べられるように作られているということで、秋の行楽に持って出かけるのもうってつけ。皆さんも久しぶりに崎陽軒のシウマイ、買ってみてはいかが?

参考:崎陽軒YouTube
執筆=鷺ノ宮やよい / 画像 (c) Pouch

▼シウマイ「冷蔵庫の崎陽軒」篇