さーくらさー_673
満開だった桜もあっという間、風が吹くたびに散ってゆきました。少し遅れて咲いた八重桜も散り始めています。

地面を染める桜の花びらってとってもキレイなのですが、ほっといておくと茶色くなってしまうんですよね。あぁ儚い。何かキレイに残せて有効に使えるものは無いかなーと、考えていたところ……テレビで結婚会見する、とある女優の指輪をみてピーンと来ちゃいました。そうだ、花びらをアクセサリーにしたらええんや!

【1.桜の花びらを集める】

さっそくハンドメイドアクセサリーで稼いでる友人に相談してみました! 友人いわく、生物である花びらはとってもデリケートなんだとか。少し傷つけただけで変色してしまうので、花びらを集めるときは細心の注意を払わなければなりませぬ。
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なるべくキレイで、落ちたばっかりであろう新鮮なものをチョイスし、ファイルに挟んで家に持って帰りました。

【2.花びらを押し花にして乾燥させる】

花びらは時間が経つと変色してしまうので、押し花にして色鮮やかさを保たせます。今回は、アイロンで作ってみました。
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アイロンの温度を「低」に設定して、ティッシュの上から押し当てると、まるで紙のようにパリパリに。
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しかーーーし、問題発生! ソメイヨシノはどうしても茶色くなってしまいます。キレイな桜が一瞬にして小汚いことに。ちなみに八重桜(牡丹桜)は、あまり変色しなかったので、こっちの桜を拾うのがオススメです。
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【3.UVレジン液で固める】

「UVレジン液」とは紫外線に反応し、硬化する透明な液体です。刺激臭もほとんどなく、金属・紙・布・プラスチック・タイルなど幅広い素材に使えます。このレジン液を、乾燥させた花びら全体に着けてUVライトに当てると、カチッとプラスチックをすこし柔らかくしたかのように、固まるのです。
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しかーーーし、またまた問題発生。花びらの一部をレジンで固めていると、なぜか一部透明になってしまったのです。原因は不明。全く透けないものもあるし、スケスケになってしまうものも。作るときは多めに花びらを準備したほうがいいです。

【4.アクセサリーの金具を装着】

固まった花びに小さな穴を開けて、金具を通したら完成です!
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か、か、かかかかんたーーーん! そしてキャワイイー!! 桜の優しいピンク色がちゃんと生かされていてイイ感じである。自分で手作りしたせいもあって、不思議と愛着が湧いてくる! 一生大切にしてやんよ!

【え……桜じゃないですと?】

完成を喜び、写真をバシャバシャ撮影している記者に、友人がとんでもないヒトコトを言ってきたのです…!

「それ、桜じゃなくない?」

バ、バカな! お花見で有名な上野恩賜公園の桜の木から拾ってきたのよ! そんなわけないじゃない! たしかに、花びらに赤色と白色が混じっているけど! たしかに花びらの先っちょ切り込み入ってないけど!

ーーーサクラジャナイジャン。モモジャン。
源平桃という桃の花が一部混じっていました。というか、その花びらが気に入った私は、結構メインで作ってしましました。

で、でもまぁ、桜の花びらでも桃の花びらでもキレイにできることがわかったので、一石二鳥ですね!

撮影・執筆=百村モモ (c)Pouch 協力=友人

愛着が湧いた! 大切につかうよ!
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一部、花びらが透けてしまった…
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つけるとこんな感じ! やわらかいピンク色で春らしい
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ちなみに桜だと思ったら桃(源氏桃)だった木はこちらです
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