職員が動物の着ぐるみを着用して名演技、もとい、緊急時の訓練を行う、動物園による動物脱出訓練。上野公園と多摩動物公園が隔年で開催しているのですが、緊迫感はありつつもどこかユル〜い雰囲気が人気で、たびたびネットをにぎわせています。

東京都のホームページによると、今年の開催日は2017年2月7日。場所は多摩動物公園。ほぼすべての園の職員、さらには日野警察署と日野消防署の協力を得て、大々的に行われたようです。

【大変! チンパンジーが逃げちゃった!】

多摩動物公園の公式ツイッターによると、今回脱出が想定された動物はチンパンジーとのこと。地震で壊れた遊具を伝わって園内に出てしまったと仮定して、いざ訓練にのぞみます。

ツイッターで公開されたチンパンジーの着ぐるみは、いつにもましてリアル。昨年のシマウマ着ぐるみは “偽物感” が漂っていたので訓練の光景はただただシュールでしたが、今年はなにかが違うっ。園のみなさんの本気度がひしひしと伝わってくるようです。

【「棒ツンツン」は欠かせない】

訓練に参加したみなさんは、チンパンジーを興奮させないようにゆっくりと誘導。周囲にめぐらせた包囲網を狭めていって、最終的には麻酔攻撃。本当に眠っているかどうか確認するべく棒でツンツンした後、無事に捕獲するに至ったんですって。

【哀愁のあるチンパンジーだなぁ】

動物園の安全を守るために、全参加者が真剣に訓練を行っている。そんなことは重々わかっていても、写真を見るとやっぱり、じわじわきちゃう。特にチンパンジーの周囲に漂うただならぬ哀愁、なんなんでしょう……。

とにもかくにも、今年もつつがなく訓練が終了してよかった! 多摩動物公園のみなさん、そして訓練に協力したみなさん、大仕事お疲れ様でした!

参照元:東京都Twitter @TamaZooPark
執筆=田端あんじ (c)Pouch