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先日のR-1ぐらんぷりで横澤夏子さんが見せた「自転車で子ども3人を乗せて走るお母さん」の芸。「こういうママ、いるいるー!」と思わず爆笑してしまった私ですが、自転車は子どもを持つ母親にとってなくてはならない必需品。送り迎えに、買い物に、遊びにと、子どもを乗せて日々かっ飛ばすのが私たち母親であります。

でも、ときにはそんな自転車でアクシデントが起きてしまうことも……。

現在1歳の息子さんを持つ「めい」さんがインスタグラムに投稿したひとコマ漫画が、大きな反響を呼んでいます。

【病院へ慌ててやって来たひとりの母親。その理由とは】

先日、息子さんを連れて小児科へ行ったという、めいさん。そこで目にしたのは、ふたりの娘さんを連れて慌てて受付へ現れたというひとりのお母さんでした。

やりとりを聞いていると、霧雨の中を自転車で走っていて転倒してしまった模様。その際、妹のほうがヘルメットをしていたものの頭を軽く打ったかもしれず、そのため受診に来たということのようでした。

お母さんが「お姉ちゃんは本当に大丈夫なんだよね?」と確認すると、ここで泣き始めたお姉ちゃん。「本当は足を擦りむいていたけれど、自分より妹のことを優先しなければと思って言えなかった。お母さんが慌てていたから、これ以上言うとお母さんが可哀想だと思った」と推定5、6歳の彼女は答えます。

その言葉を聞いてハッとし、「ごめんね。痛かったね。怖かったよね。」と泣きそうな声でお姉ちゃんに謝るお母さん。この一連の様子が、めいさんのひとコマ漫画には描かれています。

【お母さんの心境は……】

ケガをした娘さんたちがかわいそうなのはもちろんですが、きっと病院に来るまでの間、お母さんも大変だったはずです。

めいさんはこの出来事を見て、「このお母さんのフォローは誰がするんだろう?」「この一件を誰かに話して、お母さんを心配してくれる人はどの位いるんだろうか?」と思ったといいます。

子育てというのは、特に赤ちゃんや幼児期の場合は、ちょっとしたミスが命取りになったりするもの。今回のアクシデントだって、もちろん望んで起きたものではなく、何が原因かなんてお母さんに本人だってうまく説明できないかもしれません。

それでもきっと、お母さんは自分を責めることと思います。「自分のせいで子どもたちに怖い思いをさせてしまった」「お姉ちゃんのことまで思いやれなかった」と。親とはそういうものなんですよね。

【母親は完璧じゃない】

子どもができると「母親だからしっかりしなくてはいけない」ことを求められますし、自分自身もそうあらねばいけないと思ってしまいます。でも、親だって人間。子どもができたからっていきなり模範的な人間になれるわけがない。母親だからってミスをして当然だし、完璧でいるなんて無理な話です。

今回のアクシデントに関しては大きなケガや事故にならなかっただけで万々歳。もうそれだけでじゅうぶんだし、自分のことお構いなしで子どもたちの対処に奔走したお母さんに「頑張ったね」と声をかけてあげたい気持ちです。

めいさんも言うように、どうか夫や周りの人たちが「君も驚いたね、大変だったね」と、お母さんのフォローをしてくれますように。

めいさんの漫画と書き込みについては参照元からどうぞ。現在9000件以上の「いいね!」とともに数多くのコメントが寄せられています。親のあり方とは、子どもを育てるとは、周りのフォローの仕方とは、など考えさせられるものがあるかもしれません。

参照元:Instagram@son_son_sooooooon
画像:めい, used with permission
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch, used with permission