だんだん暑くなってきたこの頃。外でお酒を飲むのが楽しい季節ですね。日本酒造組合中央会が全国の20歳から79歳の男女3000人を対象に実施した「日本人の飲酒動向調査」によると、30年前と比べて、お酒を飲む女性の割合はグンと増えたのだそう。

1988年と2017年の飲酒率を比べてみると「飲む」または「飲めるがほとんど飲まない」という女性の割合は、52.6%から72.9%とおよそ20%近く増加しておりまして、気軽にお酒を楽しむ女性は増加傾向にあるようです。

しかしその内訳を見てみると、「飲む」と答えている女性は1988年が31.6%、2017年が32.9%で、それほど大きな変化はありませんが、数が一気に増えたのは「飲めるがほとんど飲まない」という層で、21.0%から40.0%と2倍近く増加しています。推測するに、気分転換やお付き合いの一環としてお酒を楽しんでいる女性が多いのかしらね?

【飲酒量が増えた理由は「誘われる」「ストレス」】

また男性の飲酒率は、「飲む」と「飲めるがほとんど飲まない」と回答した人の割合は30年前と変わらないものの、「飲む」人は70.7%から53.6%、「飲めるがほとんど飲まない」という人は12.7%から30.0%に増加。お酒を日常的に飲んでいる人は減少傾向にあるようです。

そして、対象者に聞いた「飲酒量が増えた理由トップ3」は「誘われる頻度が変わった」(14.4%)、「普段の生活でのストレス程度が変わった」(8.1%)、「遊び相手・食事をする相手が変わった」(7.3%)。

「普段の生活でのストレス頻度が変わった」に注目してみると、男性では30と50代女性では20代と40代が、こう回答している人の割合が大きかったようです。

うんうん、お酒でストレスを解消するというその気持ち、わかります。呑まなきゃやってらんない!! って日、あるよね。

【飲酒量が減った理由は「健康」「弱くなった」「節約」】

反対に「飲酒量が減った理由トップ3」は、「体調や健康を気にするようになった」(21.9%)、「お酒に弱くなった」(18.6%)、「節約するようになった」(11.0%)。

年を重ねていくにつれて健康のありがたみがわかってくるし、安定しない時代ですので節約したいというのも納得。こうしてみると、どちらの理由にも深く頷かざるを得ないわ~。

【20代は「お酒離れ」していない!?】

こちらの調査でもう1つ興味深かったのが、20代は1回あたりの飲酒量が多い傾向があり、ビール以外のお酒を飲む量は、他の年代に比べて最も高いという結果。

また、年が若いほど新しいお酒へのチャレンジ意欲が高く、銘柄指名買いをしない傾向も明らかになったのだそうで、思わず出た感想が「わかる~」でした。

だってお酒デビューして間もない20代は、好奇心とチャレンジ精神が旺盛。怖いものなしだし体力もあるから、おのずと酒量は多くなるでしょうし、アレコレ試してみたくなって当然。極めるにはまだ時間が足りないから、「好きな銘柄」が決まっていないというのも当然といえるのではないでしょうか。

なにはともあれ、ほどほどのお酒は人生の楽しみであり、幸福のエッセンス♪ 体の声とお財布事情をうまく擦り合わせながら、上手に付き合っていきたいものですね。

参照元:日本酒造組合中央会 プレスリリース
執筆=田端あんじ / 画像=Pouch (c)Pouch