毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。

かわいい楽しいちょっと変をテーマに、ステキな情報を乙女に送り続けているPouch編集部から生まれた、「ぼっちの限界を知りたい、ぼっちの可能性を広げたい、ぼっちでも楽しく過ごしたい!!」というこの企画では、いろんなところにひとりで行き、ひとりで楽しめるか赤裸々に紹介し、ひとりの可能性を広げていきます。

9月1日は編集者・御花畑マリコの「ひとりでナイトプールに行っても楽しめるのか本気調査」でした。

私はライブでもイベントでも、ほとんどのものはひとりで平気に見に行けるほう。でも、さすがに厳しいと思う場所もあります。それは遊園地。もう10年近く行っていません。もしひとりで行ってみたら……やっぱり寂しくなっちゃうんでしょうか?

【東京ドームシティの遊園地に行ってみる】


今回私がひとり遊園地の舞台に選んだのは「東京ドームシティ アトラクションズ 」。水道橋駅・後楽園駅から徒歩5分ほど、21時まで営業しているので、平日の仕事帰りに立ち寄れます。

園内に入ると、突然「よく来たな!」とどこかで聞き覚えのある声が……。声の主は「ジョジョの奇妙な冒険」の東方仗助。なんでも、9月24日までジョジョの脱出ゲームイベントが開催中らしく、園内のいたるところで仗助に声をかけられます。まるで、ひとりで来たことを讃えられてるような気分に……。

着いた時刻は7時半頃でしたが、ガラガラです。来場者は男女グループや、2人組が多いですが、私と同じように、ひとりでアトラクションを楽しむスーツ姿の男性や、オフィスカジュアルの女性もいて、ひと安心。今のところ、ひとりで来た寂しさみたいなものはあまり感じません。

【サンダードルフィンはハードコア!】

この遊園地でいちばん人気のアトラクションは「サンダードルフィン」というジェットコースター。かわいい名前なので、せいぜい頂上から落ちるときに、キャーッて言うくらいかな? と思って、気軽に乗ってみることにしたのですが……。

乗る前に、帽子やメガネ、服のポケットの中身も全部出し、荷物はロッカーに入れて手ぶらになるよう、指示されました。ん……? 思ったよりなんか大げさだな……。一抹の不安がよぎります。

コースターに乗るとき、知らない人と隣になったりすると気まずいな……と思っていたのですが、ひとりで来てる人はひとりだけで座るように指示され、相席にはなりません。ちなみに、私の他にも、ひとりで乗っている人もちらほら。

【夜景を楽しむ間もなく、急降下】

コースターがカタカタと登っていくのですが……まず頂上までの高さがハンパない。スタートから、ものすごい急勾配で上がっていくコースで、コースの先は見えません。

頂上に近づくにつれ、東京の夜景が遠くのほうまで見渡せました。きれいだな、と思った次の瞬間、どエライものに乗ってしまったかも? と気づきました。

ジェットコースターは最初の落下が一番怖いですが、この角度がまた、エグい!

ズドーンとほとんど垂直に、頭からまっさかさまに落ちるので、髪の毛は逆立ち、ポケットの袋まで飛び出そうなくらい。なるほど、だから手ぶらになったのかああ!

落ちた直後、今度は猛スピードで下りのカーブへ突入。首がガクガク、右や左にぶん回され、髪の毛やほっぺたの肉は顔の後ろに! 身体を固定するバーが低い位置なので、上半身がブンブンと、容赦なく振り回されます。なにがドルフィンじゃああ可愛くなあああい! アーーーーーー! ギャーーーー!!! しぬーー!!!!!!!

ようやくスタート地点にもどると、遠くに「ドンキホーテ」の灯りが見えて、見慣れた風景になぜかとてもホッとしました。まさかドンペンの顔で心が和むことがあるとは。

たっぷり叫んで、へとへとになった私。あまりの衝撃に髪もボサボサに……。しかし、乗り終わるや否や、また新たに並び直すおひとりさま男子も……。あんた、猛者やな……。

【馬のお尻を眺めながら、遠い目】

サンダードルフィンで走馬灯を見たあとは、今度はもっと優しそうな乗り物へ。動物つながりということで、水辺にあるメリーゴーランドに乗ってみました。

絶叫マシンで疲れてしまったので、上下に動く馬は避け、ボックス席になった馬車に陣取ってくつろぐことにしました。他の乗客はカップルがひと組だけ。邪魔をしないよう、離れた位置に座りました。

ノスタルジックな灯りと、回転するメリーゴーランド。馬たちのお尻を眺めながら座っていると、夜風が涼しくて、気持ちいいです。夏も終わりだなあ……なんて思っていると、ジェットコースターに乗った直後のせいか、だんだん目が回ってきて軽い乗り物酔いに。

みるみる気持ち悪くなってきましたが、でもそんな話ができる人がいない!

回転が止まったところで、スタッフのお姉さんに声をかけ、フラフラと写真を撮ってもらいました。この瞬間がいちばん孤独を感じた瞬間かもしれません。

【自撮り棒は楽しいよ】

さて、この取材で、初めて自撮り棒を使って撮影しましたが、自撮り棒、まじで楽しいです!

自分の腕が短くても、自分がセンターに入った写真が撮れるし、ひとりで来ていても、キレイな景色の中に、自分の姿をおさめることができるのです!

しかも最近の自撮り棒は進化していて、リモコンでシャッターが切れる! アイスを食べながらズバッと自撮りなんてショットも! 手も疲れなくていいですし。いやー、革命ですねえ。

【ひとり遊園地、ありです】

水を使ったアトラクションで水しぶきや歓声が上がるのを聞きながら写真を撮っていると、なんとなく心が落ち着きました。

夜の「東京ドームシティアトラクションズ」はおひとりさまに優しい遊園地かもしれません。もしいろんなことに行き詰まったら、気分転換に「サンダードルフィン」に乗ってみてはいかがでしょうか。軽めの臨死体験と言っていいですし、これに比べたらほとんどのことは大したことないように思えてきますよー!

・遊園地
孤独度:★★★★
勇気度:★★★
絶叫度:★★★★★★★★★★★★★★

参考:東京ドームシティ アトラクションズ
撮影・執筆=はちやまみどり(c)Pouch

▼仗助のとなりに、ドンチャック。

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