アニマルレスキュー団体「Hope For Paws」がYouTubeに公開したのは、ワンコが人間に心を開いてくれるまでの一部始終をとらえた映像です。

「ケガをした犬がいる」と通報を受けた「Hope For Paws」が現場に急行すると、そこにいたのは1匹の黒いワンコ。敵だと思っているのか、短い手足で必死に逃げ回ります。

後にリオ(Rio)と名付けられるワンコはこのとき、前の飼い主に捨てられ、あげく交通事故に遭っていた模様。すっかり人間のことが信じられなくなってしまったのでしょうか。頭に傷を負い、脚もケガしているのに、死にもの狂いで逃走を図ろうとしていたんです。

【最初の抵抗がものすごかった】

車の通りが激しい交差点に行ってしまわないよう気を遣いつつ、どうにかこうにかリオを捕まえることに成功。初めこそ嫌がって、悲痛な叫びをあげながら抵抗していたものの、しばらくすると「この人たちは大丈夫」と判断したみたい。尻尾を振り、スタッフの膝に乗るなどして、大人しくなりました。

【涙の跡が「恐怖」を物語っています】

スタッフの女性・リサ(Lisa)さんのことが気に入ったのか、運転席に座るリサさんの隣を陣取るなど、さっきまでの振る舞いがウソのようなリオ。

本来人懐っこい性格なのかもしれませんが、目から口元にかけてしっかりと残る涙の跡が確認できて、胸が締め付けられる思いがします。怖かったよね、でももう、心配はいらないからね!

【よかった! 新しい家族ができたんだって】

それから数カ月後、リオには新しい家族ができました。6カ月ほどは脚をひきずっていたものの、今では走り回れるくらい元気に回復。飼い主さん家族にめいっぱい愛情を注いでもらって、穏やかに過ごしているみたいです。

大変な思いをしたぶん、これからはめいっぱい幸せになってほしい! と、願わずにはいられませんね。

参照元:YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼よっぽど怖かったんだろうなぁ