海外旅行へ行くと、日本とは違うなあと思う部分がいろいろあるもの。たとえばバスや電車といった現地の交通手段は、チケットの買い方から乗り方、駅構内の設備まで、かなり違いがあるように感じます。

今回のオランダ旅行では、黄色と青の2色使いのボディがイケア(スウェーデンの国旗)を思わせる、オランダ鉄道(国内線)に乗車しました。そのときに気づいた日本の列車との違いをレポートします。

【駅構内のトイレが有料!】

今回乗車したのは、オランダ鉄道のアムステルダム中央駅ロッテルダム中央駅間の往復。

目的地のロッテルダム中央駅に到着後、駅構内のトイレを利用することにしました。トイレに行ってみると……。なんと有料(ガックリ)。こんなことなら、電車の中でトイレを済ませておけばと激しく後悔。

ちなみにオランダ鉄道には、スプリンター(各停)とインターシティ(JRの特急列車にあたるもの)の2種類があり、古いスプリンターの車両にはトイレがないものもあるそう。

駅構内のトイレを使用するには、券売機に現金(コインのみ)または、クレジットカードでトイレ代を支払います。支払いを済ませると、券売機から食券のようなチケットが出てくるので、これをトイレ入り口のパネルにかざすと中に入れる仕組みです。

料金は70セント(0.7ユーロ。取材時は約95円)でした。

【トイレを利用すると、スタバ割引券がもらえる】

このトイレ券には50セント(約70円)の割引券がついています。次に駅構内のトイレを利用するときに割引されるのか? と思いきや、駅構内にあるバーガーキングやスターバックス、キオスクなど、所定のショップが割引対象。買い物や飲食をすれば、結果的にトイレ代は25円程度ということになります。

ちなみに、このトイレはドイツに本社を置く「SANIFAIR」という管理会社のもので、ドイツやベルギーなどにもあるそう。加盟しているショップなら割引対象になるそうです。

【日本の鉄道会社との違い】

駅のトイレ以外にも、日本の鉄道との違いはまだまだありました!

・荷物置きがない
私が乗車したインターシティの車両は、列車内に荷物を置くスペース(あみ棚)がありませんでした。

オランダの人たちはどうしているのかな? と思って観察してみたところ、座席の隣や座席の下に置くのが普通みたい。

・自転車を置くスペースがある

人口よりも自転車の方が多い、自転車社会のオランダ。自転車通勤をする人も多いせいか、列車内は自転車の持ち込みが可能です。

列車の扉には、かわいらしい自転車マークがついていました。持ち込みには、6.1ユーロの自転車持ち込み料金がかかります(折りたたみ式は無料)。ただし、長距離電車(国際線)には、折りたたみ以外の自転車は持ち込めない車両があるようです。

いかがでしたか? 海外旅行の際にはタクシーや観光バスだけでなく公共交通機関を使うと、話のタネになるエキサイティングな発見があると思いますよ!

参考リンク:オランダ鉄道Sanifair
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch