女性の社会進出が進む昨今。昔は専業主婦が当たり前の時代もありましたが、現在では家庭における夫婦の役割分担もずいぶんと変化してきたことと思います。

このたび公表されたのは、2017年の夫婦の家事分担状況を調べたアンケート結果。それによると、共働きの夫婦で「妻がほとんどの家事を担っている」家庭は30%なのだとか!

「ちょっと男子~、もっと家事に協力してよ~!」なーんて思っちゃいますが、実際のところはどうなんでしょうか? Pouch 編集部周りにいる共働き夫婦にも聞いてみました。

【66%の家庭が「妻メインで家事」】

今回発表されたのは、マクロミルがおこなった「2017年、共働き夫婦の家事分担に関する調査」

夫婦ともにフルタイムで働く20~40代の男女1000名を対象に実施したものです。

それによると、夫婦間の家事分担割合については「妻がほとんどの家事を担っている」割合は29.7%、「妻が主に家事を担っているが、夫も少し分担している」が36.3%で、あわせて66%の家庭では妻がメインで家事を担っていることが示されたそう。

妻の負担が大きく思えますが、2016年に実施した同じ調査では「妻がほとんどの家事を担っている」は42.1%だったため、昨年に比べると夫が家事に参加する家庭が増えている様子がうかがえます。

【周りの共働き夫婦はどんな感じ?】

ここでPouch編集部周りの夫婦にも家事の負担割合について、生の声を尋ねてみることに。

・Pさん(夫婦ともに正社員)
夫婦での家事分担は基本的に50%ずつ。でも、子供が生まれてからは離乳食とかを作る分、嫁の方が増えたかな? 家事の分担割合は半々であるべきだと思うけど、得手不得手があるから苦手分野は相手が担当するようにしてる。掃除は完全に半分で、洗濯は俺で干す係は嫁、トイレ・洗面掃除は俺など。

・Sさん(妻は育休中で4月から正社員復帰予定)
妻が99%くらいで、夫が1%くらいかもしれません。平日夜に洗濯、ゴミ捨て、週末は掃除や洗濯など頑張っているつもりですが……ほとんど妻になっているかと。できるだけこれからもっと夫がやっていければと思っています……。頑張ります。すいません……。

・Tさん(夫婦ともに個人事業主)
妻が100%に近い。夫がゴミ捨て、たまに洗濯、換気扇や照明など、高いところのメンテナンス、家電のメンテナンス。割合よりも、何をどんな頻度でするか。妻が面倒だったり、できないことを中心にやろうという話をしている。平日は深夜まで家にいないことが多く、とてもありがたいです。

・Nさん(夫が正社員、妻が個人事業主)
妻が9割。夫は風呂&トイレ掃除、ゴミ捨て担当。希望を言えば夫にもう少し家事を手伝ってほしいけれど、夫のほうが仕事がたいへんで毎晩帰宅時間が遅いので、仕方がないかなとも思っています。

【話し合うって大事!】

やはりこうして見ると、周りの夫婦も妻の家事負担のほうが大きいよう。ただし、お互いフルタイムといっても、仕事量や帰宅時間など異なる場合もあるので、いちがいに「家事は平等に」というのも難しい話なのかもしれません。

ただ、大事なのは、話し合ってお互いが納得することではないでしょうか。どちらかが不満を抱えたままだといずれ爆発してしまうので、今の家事の内容でたいへんじゃないか、お互いに気づかい合えるといいですよね。

これを機に、共働きの皆さんは夫婦で家事負担の割合について話してみるのもよいかもしれません。

参照元:HoNoteプレスリリース
執筆=鷺ノ宮やよい / 画像=Pouch (c)Pouch

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