皿のフチに息づく、野に咲く花々や蝶、鳥、そして可愛らしい小動物たち。眺めているだけでふと、頭にストーリーが浮かんでくる。使うのはもちろん、部屋に飾って、いつまでも見つめていたくなる……。それが「うつわや みたす」が作る器の、大きな特徴です。

「心を満たす器」をコンセプトに作陶しているという「うつわや みたす」は、 現在のところ オーダーやネット通販は行っていません。

巡り合えるのは展示会や陶器市。「よし、今から買いに行くぞ!」と思い立ってすぐに手に入るわけではないけれど、出会える時期を待つだけの甲斐がある作品ばかりなので、まずはブログやインスタグラムをチェックしてみてほしいのです。

【柔らかなデザインに心癒されます】

動物や季節の花々が施された白い陶器に、ピンクや青がほんのりと色付けされていて、柔らかく温かなタッチについ見入ってしまいます。

【カップの取っ手に蝶々がとまってる~!】

魅力的なのは、お皿だけではありません。

カフェオレボウルのようなカップの側面には、モモンガがこちらを覗き見ているような装飾が施されていたり。ティーカップの取っ手の根元には、色とりどりの蝶や鳥がそっととまっていたり。

どの作品の世界観もうっとりするほどファンタジックで、食べ物を乗せたり飲み物を入れたりするだけでなく、鮮やかな花々を活けるのもまた楽しそうなんです。

【作家さんに話を聞いてみた】

「うつわや みたす」の器を手がけているのは、安達知亨さん・加奈江さん夫妻。2人とも美大の出身で、なんと陶芸は独学で学んだ(!)そうなんです。

安達さん夫妻に「器づくりでもっとも大切にしていること」を伺ってみたところ、次のような回答をいただきました。

「シンプルで使いやすいものが流行している時代に、あえて装飾に重点を置いています。といいますのも、2人とも絵画科出身で純粋美術を学んできたため、素朴で実用性を重視した民芸に相反する考えを持っているからです」

【「使う人に幸せな気持ちになってほしい」】

とはいえ安達さん夫妻は、「もちろん、使ってくださる方々に幸せな気持ちになって欲しいと思って作っています」とも話してくれました。

眺めているだけでふんわり温かい気持ちになれるのですから、きっと使ったらなおのこと、幸せな気分にひたれそうな気がします。

2017年末に更新されたブログには「来年は発表の場を増やし、沢山の方に作品を見ていただけるように努めたいです」と記されていたので、期待に胸を膨らませてその機会を待つことにいたしましょう♪

ちなみに近々の予定は、インスタグラムのトップに書かれているので要チェックです。2018年4月28日から5月6日までのGW期間は益子陶器市にも出品予定のようなので、思い切って出かけてみてはいかがでしょうか。

参照元:うつわや みたすInstagram @utsuwayamitasu
画像=うつわや みたす used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch