「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」

文面だけだと一見、草津市が出した広告のように見えますが、実際に打ち出したのはなんと別府市のほう

広告は、福岡県の西日本新聞に掲載されて大きな注目を浴びました。また別府市の観光情報サイト「温泉ハイスタンダード! 極楽地獄別府」とその公式SNSにも同じ広告が登場していて、クリックすると草津町のホームページに飛ぶようになっています。

【「元気があってこそライバル」】

公式SNSには、別府の真意がわかるメッセージが一言だけ記載されています。

「元気があってこそライバル。Go!草津」

現在草津は、草津白根山の噴火の影響によって、各宿泊施設でキャンセルが相次いでいます。

そこで立ち上がったのが、草津のライバルである別府。熊本地震で被災し、同じような思いをした別府だからこそ、草津の人たちが直面している状況や抱えている思いが痛いほどわかったのでしょう。

【シンプルだからこそ胸にズシンとくる】

「今は、別府行くより、草津行こうぜ」というキャッチフレーズも、「元気があってこそライバル」にというメッセージも、短くてシンプル。しかし余計なあれこれをそぎ落としているからこそ、よりいっそう胸に響く言葉となっている気がするんです。

【ネットでも大きな話題に】

別府から草津へ贈られた熱いエールを目の当たりにしたネットユーザーのみなさんは、「いいライバルじゃないか」「なんか涙出ました」「これできる別府すごいですね」「粋だね」「草津に興味持たせながら自分たちのPRもできてるのすごい」といった具合に、続々コメントを寄せている模様。

現在開催中の平昌オリンピックでも、ライバル選手同士が試合後にお互いの健闘を讃え合う姿を見ることができますが、草津と別府もきっとそういった関係なのでしょうね。うん、今からみんなで草津いこ!

参照元:温泉ハイスタンダード! 極楽地獄別府FacebookTwitter @GokurakuJigoku
新聞切り抜き画像提供:株式会社西広 大分支社
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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