Pouch では、これまでにさまざまなメイクを紹介していますが、なかにはメイクというよりも、“アート作品” と呼ぶ方がふさわしいものもあります。

カナダ・バンクーバーを拠点に活動するプロのメイクアップアーティスト、ミミ(Mimi Choi)さんの手がけたメイクは、シュールレアリスム要素がふんだんに取り入れられていて、まるで幻覚か、悪い夢でも見ているよう

実はミミさんのメイクは、以前にも取り上げています。それはサルバドール・ダリの銅像作品にインスパイアされたというもので、顔の真ん中に大きな穴がぽっかり開いているように見える、大変奇妙な作品でした。

今回紹介する作品も、見る者を不安と恐怖に陥れるといっても過言ではないんです。

【どの作品も不穏すぎるのですが】

ミミさんのインスタグラム(@mimles)を見ると、不穏な空気を放つ秀作がずらりと並んでいます。

【思い出しては、夜な夜なうなされそう…】

たとえば、目や鼻や口など顔のパーツが、液体のようにどろ~んと溶けたり、ゴムのようにびよ~んと伸びたりしているように見えるメイク。

2つの目が口になって(!)いて、顔の3カ所から舌がでろ~んと出ているように見えるメイク。

ほかにも、顔自体が “お面” のように見えるメイクや、顔やデコルテが果物の皮をむくようにらせん状に切れているように見えるもの。

顔全体がピクセル画みたいになっているメイクなど、どれもこれもクセがものすごい!

【動物メイクの怖さはピカイチです】

ホラー寄りのシュールなメイクが得意と思われるミミさんですが、わたしがとびきりの恐怖を感じたのは、実は動物メイクなんです。

人間の顔の上にリアルに描かれた動物の顔は、メイクというより、まるで動物がそのまま擬人化したかのよう。感情が全く読み取れない “無” の表情に背筋が凍ってしまいましたよ……。ハッキリ言ってこの方、唯一無二の天才だわっ。

紹介したミミさんの作品は、まだほんの一部。ぜひインスタグラムで、不思議なメイクの世界をご覧になってみてください!

参照元:Instagram @mimles
執筆=田端あんじ (c)Pouch