2018年7月27日から29日までの3日間、新潟県苗場スキー場で開催された「フジロックフェスティバル ’18」。

これまでフジロックはほぼ皆勤賞だったわたしですが、今年は現地に行かず、初の試み “YouTube生配信” のお世話になって「うちロックフェスティバル」を決行。クーラーの効いた部屋の中で、フェスの空気感を大いに満喫することができました。配信してくれた運営のみなさんとソフトバンクに、圧倒的感謝~~~!

しかし物事にはたいてい、メリットもあればデメリットもあるものです。そこで今回は生配信を体験してみて感じたメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。

【生配信のメリット】

その1. リアルタイムでコメントが反映されるチャットがある→ソロ参加でも大勢の仲間と鑑賞しているような気分になれる

特に3日目のジャック・ジョンソンのライブ中のムードは最高で、誰からともなく「カンパーイ」の声が上がる場面も。その後みんな「カンパーイ」と続いていって、お酒が家にない人は「みりんで我慢するか」とかなんとかつぶやいていて、ただただ楽しかったです。

その2. チャンネルが2つあるので行ったり来たりできる

この感じが実際にステージを移動しているのと似ていて、疑似体験しているような楽しさがありました。チャットで「あっちのチャンネルはこんな感じだったよ~」と報告してくれる人もいて、ありがたかったです。これ、現地にいる人にとっても役立ちそう!

その3. (当たり前だが)疲れない

自然の中で行われるフジロックは、ステージ間で移動する距離がとにかく長い! 山道ですし、運動不足の人は確実に筋肉痛を発症します。でも家なら1歩も歩かなくて済むんです♡

その4. 家で仕事しながら気軽に参加できる

家で仕事をしていても、気になるアーティストがいれば秒でフェス体験に移ることができたので最高でした。アクセスの早さは、 “どこでもドア” ばり~!

その5:4時間前まで巻き戻せるから見逃しても大丈夫

配信には巻き戻し機能があったのですが、これがものすご~く重宝しました。見逃しだけでなく、興味のあるアーティストが配信されていない時間を補填するというかたちで、有効活用できたので。

その6. お酒をスグに調達できる

これが自宅の強み! ちなみにわたしはしこたまハイネケンを買い込み、ツマミも用意して、事前準備を怠りませんでした。

その7. トイレで並ばずに済む

これも自宅の強みですね。フジロック会場で「トイレ前の行列」はつきもの。しかも設置場所が限られているので、時間を逆算したうえで行動しないと膀胱が大変なことになります。

その8. 隅田川花火大会と同時に楽しめる

フジロックは毎年、隅田川の花火大会と開催時期が重なっています。でもお家にいれば、二元中継で楽しむことが可能! YouTubeにはMISIA、テレビには隅田川花火大会を中継する高橋真麻さんが映るという、なかなかのカオスを体験できました。

その9. 音の質がかなりよかった

特にヘッドフォンで聴いたときの音質は抜群に良くて、関わったスタッフさんGJ! ベースのヴォンヴォンした音が体の芯まで響いてくる体験ができて、気持ちよかったです。

【生配信のデメリット】

その1. アーティストによってはチャットのコメント欄が荒れに荒れまくる

先に挙げたジャック・ジョンソンのように終始 “やさしい世界” だったらよかったのですが……時折、罵詈雑言が飛びまくる場面も。見るに堪えないときもあったので、そういうときにはミュートして見えなくなるよう設定していました。

その2. 配信されないアーティストがいる

全アクトが配信されるわけではないので、「お目当てのアーティストが見られない」といったことが起こります。たとえば話題となったボブ・ディランやケンドリック・ラマーは配信されず……ぜいたくは言えませんが、ちょびっと残念ではありました。

その3. 会場に行きたくなる

観ていると、その場に行きたくなる。まあこれは、当然の心理といえましょう。チャットでも「行けばよかったー」「来年こそは!」というコメントがよく見受けられたので、生配信のおかげで来年は集客数が増えちゃったりして!?

【来年以降もやってくれ、頼む~~~!】

こうしてまとめてみると、やはりメリットが多め。日焼けもしなくて済みますし、天気がどれだけ荒れようが濡れたりしないですし、控えめに言って生配信は最高の一言に尽きました。来年は現地に行こうと考えているけれど、生配信は今後も継続して行ってほしいところ。

ってなわけで、全国、いや全世界の音楽ファンのために、来年以降も生配信どうかよろしくお願いします!

参照元:フジロックフェスティバル ’18
執筆=田端あんじ (c)Pouch