夏になるとやりたくなるのがバーベキュー。アウトドアの開放的な雰囲気のなか、炭火で焼いたお肉や野菜をワイワイ食べるのは何より楽しいものです……が!

近年、議論によく上るのが「自宅バーベキュー問題」。キャンプ場やBBQコーナーなどでなく、自宅の庭やベランダでバーベキューを楽しむということは、迷惑行為なのか、一般市民の権利なのか。近年では自宅でバーベキューをしていた人に対し、怒りを感じた近隣住民との間でトラブルとなり、刃傷沙汰にまで発展してしまうケースもありました。

そもそも「自宅バーベキュー」自体がNGなのか? それとも節度を守って静かに楽しめばアリなのか? ネットでもさまざまな意見があがっています。

【条件つきでなら「アリ」の声も】

自宅バーベキューアリ派からは「一軒家ならOK」「マンションでも最上階のベランダなどならOK」「無煙バーベキューコンロを使うならOK」といった意見がみられました。どんなふうにやったってOK! というわけではなくて、何かしらの条件つきでOKと考えている人が多い様子。

ツイッターやインスタグラムを見ると、自宅バーベキューの写真をアップしている人は意外に多し! 都心の住宅街ではなく地方で民家が密集していないエリアであれば、周りを気にせず楽しむ人もけっこういるようです。

【「自宅BBQは非常識」派が多数?】

とはいえ、やはり多く見られるのは「自宅バーベキューは非常識」という意見。「煙の臭いもそうだけど、騒ぐのが迷惑」「うるさいし臭いし邪魔」「住宅密集地や狭い道路でバーベキューしてるほうが頭おかしい」などの声があがっています。

自宅でバーべキューをするとなると、近隣の迷惑となるのが煙、臭い、そして騒音。日本法規情報による「法律問題意識調査レポート」によると近隣トラブルの内容の1位は「騒音」(31%)となっていますから、バーベキューから出る騒音はトラブルの種そのものといえそう。

ひとりで、もしくは家族だけでこじんまりやるならそこまでうるさくないにしても、何十人も集まって盛大におこなう自宅バーベキューは周囲に迷惑をかけるほどの騒音を引き起こす場合も出てくるのではないでしょうか。

【隣人に許可を】

バーベキューのレンタルサービスやバーベキュー場の手配をおこなう「Gordon」には、

「とりあえず、自宅BBQをするときには前もって隣の家には了解を得たほうがトラブルにならないでしょう。少しでも不安がある場合は、BBQ場を利用しましょう♪」

と呼びかけています。そのうえで、煙の少ない自宅バーベキュー用コンロの購入などもすすめていました。

そう、けっきょくはこれって配慮の問題が大きいかと思います。基本的に住宅密集地域では自宅でバーベキューは非常識と考える人が多い。もしやりたいなら、騒音、煙、臭いなど近隣へ迷惑をかける恐れがある場合は事前にひとこと了承を得ておく。それが自然なのかもしれません。

法律などで明確に決められているものではないだけに、個人のマナーや価値観が強く反映されることになる「自宅バーベキュー問題」。皆さんの考えはいかがでしょうか?

参照元:PR TIMESGordon
画像:ぱくたそ
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch