「野外シネマ」って、みなさん体験したことありますか? 文字通り、映画館ではなく「おそと」で映画を楽しむイベントです。毎年、夏が過ぎて気温が落ちついてくると、東京都内をはじめ全国各地に野外シネマが登場。多くの映画ファンが集い、賑わうんです。

さて、2018年9月21日と22日に開催されるのは、国内最大級の野外上映イベント「博物館で野外シネマ」

東京・上野にある東京国立博物館と移動映画館キノ・イグルーによるこのイベントは、2014年にスタートした人気企画です。今年の上映は、最新作「未来のミライ」がヒット中の細田守監督、その初オリジナル長編『サマーウォーズ』

【星空の下でサマーウォーズとか最高かよ~~~】

高校生2年生の小磯健二と、健二にとって憧れの先輩・篠原夏希。そして夏希の家族や親せきが一丸となって日本を救うために大奮闘する『サマーウォーズ』は、夏のにおいが消え残るこの時期に鑑賞するにはうってつけの作品。上映は19時スタート、天候に恵まれれば星空の下で楽しめることになります。

【博物館も映画も両方楽しめるよ!】

事前の申込みは不要なので、当日会場に集まればいいだけ。こういった予定変更のしやすさも、「野外シネマ」がもつ利点といえましょう。ただ野外ゆえ、雨天の場合は中止になります。

そしてもうひとつ、この「博物館で野外シネマ」ならではのステキなところ、それは映画鑑賞はもちろん博物館鑑賞も楽しめるという点!

映画を見に来た場合でも東京国立博物館の入場料(一般 620円)を払って入るのですが、(当たり前かもしれないけれど)博物館にも入れるんです。映画には別料金がかからないので、わずか620円で野外シネマと夜の博物館のどちらも楽しめてしまう、という太っ腹すぎるイベントなのです!

【映画の後でも楽しめる特別開館! 夜の博物館もオツですよ】

常設展も見ものですが、この両日、東京国立博物館東洋館では、日本インドネシア国交樹立60周年を記念して「海の道 ジャランジャラン」という企画展を開催しています。ちなみにジャランジャランとはインドネシア語で「散歩」、歴史上インドネシア海域でどんな交易文化が花開いてきたかをたどる旅だとのこと。

『サマーウォーズ』の上映が終わるのは21時ごろ。博物館はこれに合わせ22時までの特別夜間開館(入館は閉館の30分前まで)を実施してくれるので、映画を観てからの展示物鑑賞も可能というぜいたくっぷり♪

ちなみにこのイベント、高校生以下および満18歳未満・70歳以上の方・障がいを持った方とその介護者各1名が無料になります。家族そろって足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照元:プレスリリース東京国立博物館
執筆=田端あんじ (c)Pouch