本日ご紹介する動物保護団体「Hope For Paws(ホープ・フォー・ポーズ)」の活動は、ニャンコのレスキュー。

ガラス瓶に頭がはまってしまった子猫がいると連絡を受けて駆けつけると、なんとガラスが割れており、子猫の顔にも傷が……。

子猫がガラス瓶から頭を引き抜こうと暴れた結果、割れてしまったよう。一刻も早く助けたいと思うレスキューチームですが、子猫は人になれておらず、逃げまどってしまいます。

【人になれていない子猫】

現場である駐車場に到着したレスキューチームが発見したのは、割れたガラス瓶が首に引っかかった状態の子猫

鋭利なガラスの破片がむき出しになっていて、このままでは子猫や周りの猫たちも危険です。そしてもちろんレスキューチームも、保護にあたってケガをしないよう細心の注意を払わねばなりません。

ところが、おそらく野良で生まれ育った子猫はまったく人になれていない様子。どれだけ声をかけても逃げまどい、車の下に隠れてしまい、近づくスキがありません

【エサでおびきよせて捕獲】

飼われていた犬を保護する場合は、じっくりと声をかけて信頼関係を築く場合もありますが、この子猫の場合は効果がなさそう。

というわけで、エサで子猫をおびきよせることになりました。この駐車場にいる野良猫たちは、日頃から周辺住民にエサをもらっているようで、人前での食事に抵抗がない様子。

それが幸いし、ついに大きな網で子猫をとらえることに成功します。

【ついにガラス容器がはずれた!】

ところが子猫は網の下で大暴れ! ブランケットをかぶせられても悲痛な声で泣き続け、四肢をつっぱって逃げようともがきます。レスキューの女性も胸が痛むのか、切ない声で「わかってる、わかってるのよ、ゴメンね」と何度も声をかけていました。

その状態で子猫を網の下にとらえたまま、大人3人がかりでようやく子猫の首から割れたガラス瓶を取り外すことに成功!

うまく外れるのかどうか、見守っているだけでも息がつまるような時間でしたが、その瞬間には思わず良かった! と声が出てしまいました。子猫にもレスキューチームにもケガはなく、ひと安心です。

【今は元気に過ごしています】

このあとニャンコは、病院へ連れて行くためにケージへ。ところがニャンコはケージの中でも爪を立て、よじ登って大暴れし、レスキューチームも「手を出しちゃダメ、ケガするよ!」と大騒ぎ。

どうなることかと思いましたが、病院でひと通りの処置を終えたあとは落ち着いた様子で、人のヒザの上でくつろいでいる姿が見られました。きっと不安で怖かったんでしょうね。

ガラス瓶のせいでろくに食事ができていなかったようで、子猫はかなり消耗していましたが、ひどい外傷などはなかったみたい。本当に良かった。

ガラス瓶=Jar(ジャー)をもじってJarrow(ジャロー)と名付けられた子猫は、現在はホープ・フォー・ポーズのスタッフの元で一時的に過ごしながら、受け入れ先を待っているとのことです。1日も早く、大切にしてくれる家族とめぐりあえますように!

参照元: YouTube
執筆=森本マリ (c)Pouch

▼現在のジャロー。いい顔になった!