セルフィーしている男性の後ろにご注目ください。姿勢よく2本足で立ち、タイミングを見計らったかのようにカメラ目線をキメるメスのゴリラ2頭! 人間にしか見えないその立ち姿に驚かされます。

CG加工一切なし、本物のゴリラたちとのセルフィーに映っているのは、マシュー・シャマブ(Mathieu Shamavu)さん。コンゴ共和国にあるヴィルンガ国立公園でマウンテンゴリラを密猟者から守るレンジャーです。

【ゴリラたちとは赤ちゃんの頃からの付き合い】

ヴィルンガ国立公園は、1925年に創設されたコンゴ民主共和国最古の国立公園。数多くいる動物たちの中でも特に多いのがマウンテンゴリラで、ここで働くレンジャーたちは、親を殺されたゴリラの赤ちゃんたちの世話も担っているそうです。

【「親」のマネをしているみたい?】

海外サイト「BBC News」によると、今回のセルフィーを撮影したシャマブさんは、2頭のゴリラたちがそれぞれ生後2ヶ月と生後4か月だったときから、12年間世話をしているのだそう。

そのためゴリラたちは、シャマブさんのことを “自分たちの親” だと認識しているんですって。

動物の子どもはたいてい、親の行動を真似て生き方を学んでいきますが、このゴリラたちも両足で立つことで「人間らしさを学んでいる」ということのようです。

とはいえ、やはりこんな風にゴリラが直立するのはめずらしいそうですよ!

【野生のゴリラには近づいちゃダメです!】

ちなみに……セルフィーが投稿されたインスタグラムによれば、今回のセルフィーは例外中の例外で、本来は野生のゴリラに近づくことは許されないとのこと。

今回のセルフィーは、ゴリラたちと長きに渡って信頼関係を築いてきたシャマブさんだからこそ、成し得たことといえましょう。

レンジャーの仕事には危険がつきものですが、これからもゴリラたちと仲良く幸せに暮らしてほしいですね!

参照元:Instagram @virunganationalparkBBC News
執筆=田端あんじ (c)Pouch