ツイッターで人気に火が点き、その後めでたく書籍化された、 “おぷうのきょうだい” さんによる猫漫画『俺、つしま』。猫への愛に溢れた1巻は、16万部を突破するベストセラーとなっています。

2019年5月27日には、ファン待望の2巻が発売。小学館からコミックスが送られてきたので、さっそく読んでみたところ……。

猫たちが繰り広げる愉快な日常から、愛するペットを亡くした喪失感まで幅広く描かれていて、笑ったり泣いたり忙しい~っ!

中でも特に印象に残ったのは、主人公のつしま(通称:つーさん)の野良猫時代のエピソードでした。

【野良猫時代の仲間「テルオ」と「しず子」】

つーさんには “おじいちゃん” (実は女性)という飼い主がいますが、元々は野良猫。そのころは兄弟分のテルオと、美人猫のしず子と一緒に、3匹仲良く暮らしていたんです。

獲物を捕ったら、半分こならぬ “さんぶんこ”

時には魚屋を襲撃(!)して、ご飯を調達するなど強くたくましく生きてきた3匹でしたが、妊娠がきっかけでしず子がグループを抜けることに。その後まもなくして、テルオも姿を消してしまうんです。

【「ニンゲン」に出会うことで運命が変わってゆく猫たち】

テルオがいなくなるきっかけを作ったのは、 “ニンゲン”

ですが決して悪い人に捕まったというわけではなく、エサにかかって不妊去勢手術のボランティアの人たちに捕獲された結果、つーさんと離ればなれになったんです。

こうしてそれぞれの道を歩むことになった3匹は、やはりニンゲンと出会うことで、「外で生活する」という過酷な環境から逃れることになります。

病気に悩まされることなく、自ら狩りにいかなくともご飯が出てくる暮らしをする中で、3匹は再び出会うことができるのか。その結末は、直接たしかめてみてくださいね。

【寂しさだけでなく希望もあります】

野良猫たちが直面する現実を描いているこちらのエピソードには、仲間と別れる寂しさと同時に、希望も描かれています。

これから先、外で暮らしている猫たちを見かけるたびに、テルオのことを思い出さずにはいられなくなりそう……!

2巻にはそのほか、つーさんの同居猫たちや近所のワンコ、人間に心を開かない猫集団 “やさぐれ会” の面々。さらにはクセ強めなニンゲンたち(絵がめっちゃリアル!)が織りなす個性豊かなエピソードが、ジャンジャン登場します。

さらに、つーさんがツイッターを始めたきっかけや、書籍化に至る経緯も描かれているのでファン必読ですよ〜!

参照元:小学館Twitter @tsushimacat
撮影・執筆:田端あんじ (c)Pouch