今回ご紹介する動物保護団体「ホープ・フォー・ポーズ(Hope for Paws)」の動画は、なんと出産間近の犬の保護。小さな体に大きなお腹で逃げまどう姿は、観ていてハラハラしっぱなしです。

警戒心マックスの母犬ちゃんだけど、ちゃんと保護して無事に出産を迎えさせてあげたい〜っ!

【どうしても心を開かなかった母犬】

市民からの連絡を受け、現場に向かったホープ・フォー・ポーズのレスキュー隊員。そこにはパンパンのお腹で走り回る小さなワンコの姿がありました。

通報した女性は、このワンコの信頼を得るべく、ここ数ヶ月の間ずっとエサをあげていたそうなのですが……残念ながらこのコの警戒心は解けず、近づくことは叶わなかったそう。

そこで彼女は、ホープ・フォー・ポーズにレスキューを依頼したのでした。

【辛抱強くチャンスを待ちます】

ひらけた場所ではワンコに逃げられてしまうということで、ご近所さんの協力を得て、家の庭へと誘い込む作戦を取ることになりました。

チーズバーガーで釣ろうとしますが、身重で警戒心の強いワンコは、簡単には囲われた場所へ入ろうとしません

1時間以上かけて、ようやく柵で囲われた庭に誘導することに成功! しかし、「うまくいったかな!?」と思いきや、すぐにワンコは出てきちゃいました……。

【最後は女性の勇気が決め手!】

しかしその後、ワンコは別の民家の広い庭へと駆け込んでいきました。このチャンスを逃すまいと、門扉にバリケードを設置。

ほどなくしてレスキュー隊員に見つかり、ワンコはあわてて駆け出します。「バリケードを越えさせないで!」と叫びながら、ワンコのあとを追って走るレスキュー隊員。

また逃げられちゃうのかな……と思いきや、歯をむき出しにして吠え立てるワンコを、通報者の女性が体を張ってブロック! バリケード間際で押しとどめたのです。

この女性の勇気には、レスキュー隊員もビックリ。噛まれる怖さもあったはずだけど、ワンコを助けたい一心で逃げ出さなかった女性に拍手を送りたいっ!

【家族に迎えられる日を待ってるよ】

こうして保護されたワンコは、サリーと名づけられました。

あれだけ逃げ回り、威嚇しまくっていたサリーですが、リードをつけられたあとはまるで別犬のよう。すっかり落ち着いて女性に体を預けていました。自分を助けてくれる人たちだと、わかったのかもしれませんね。

その後、一時預かりの施設で無事に出産したサリー。4匹のサリーそっくりの子犬が生まれ、みんな元気に過ごしています。

あとは家族に迎え入れられる日を待つばかり。ロサンゼルスの路上でたくましくお腹の子を守り続け、ようやく安心して過ごせる日々を得たサリーとその子たち。1日も早く、幸せな毎日が訪れますように。

参照元: YouTube
執筆:森本マリ (c)Pouch

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