ノーベル賞授賞式に関連して、日本人受賞者の吉野彰さんがイスの裏にサインするためにストックホルムのノーベル博物館を訪れたのをメディアで目にした方も多いと思います。

しかし、現地の人がこの時期こぞって訪れるのは、博物館前の広場で開催されているクリスマスマーケット!

スイーツやハンドメイドの物など、クリスマスに欠かせない製品を販売する可愛い屋台がたくさん並んでいるのです。

先日このクリスマスマーケットを訪れたときに、数ある屋台の中でも一際賑わっている屋台を発見♪

何かと思って覗いてみたら、スウェーデンのクリスマスに欠かせない「グロッグ」という飲み物の屋台でした。日本人にはなじみのないグロッグ、私も飲んでみましたよー!

【クリスマスに欠かせないグロッグを飲んでみた!】

グロッグとは、赤ワインにスパイスを入れたホットワインのこと。クローブやシナモンといったスパイスやオレンジの皮のほか、ナッツやレーズンが入っていることも多いそう。スウェーデン人はクリスマスの時期にかなりグロッグを消費するみたいです。

基本はアルコール入りのようですが、お酒が飲めない私はノンアルコールがないか屋台の方に聞いてみたら、奥から持ってきてくれました♪

想像していたよりどす黒い色に一瞬ためらうも、熱々のグロッグをまずひとくち。

シナモンがふわっと鼻に抜ける甘酸っぱい味わいは、全く初めての感覚です!

美味しいのか美味しくないのか、初めのひとくちでは判断がつかない不思議なお味。でも、チビチビと飲み続けているうちになんだかクセになっちゃうという……!

グロッグを買うともらえる、これまたスパイスの効いたジンジャークッキーとの相性が抜群です。スウェーデンではこのクッキーとグロッグを一緒に味わうのが定番だそう。

【カップの底にはあるものが……!】

残り少なくなってきたら、カップの底に見えてきたのがアーモンドと干しぶどう。

グロッグがたっぷり染み込んだ干しぶどうは、噛みしめると濃厚な甘みと旨みがジワーッと広がります。

一粒だけ入っているナッツが、「当たり」に当たったような気分になれてなんだかほっこり。飲み干す頃には、体がポカポカと温まります。

グロッグは、寒い冬にぴったりな飲み物でした。

日本でもイケアなどで手に入るようなので、ぜひ自宅で北欧のクリスマス気分を味わってみてはいかがでしょうか?

執筆:沢野ゆうこ
Photo:(c)Pouch

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