新型コロナウイルス感染症の拡大によって、献血協力者の深刻な減少が続いています。

この事態を受けて、水泳選手で白血病療養中の池江璃花子さんが、ツイッターを通じて献血の協力を呼びかけ。リツイート数1万7000超、「いいね」の数4万超を記録し、大きな注目を集めています。

【大変なときだけど協力してほしい】

池江さんは「新型コロナウイルスの影響で今は大変な時期だ」としたうえで、そんな中でも血液を必要としている人がたくさんいるとコメント。

献血の減少によって不安な日々を過ごしている人たちの心情に触れ、1人でも多くの命を救えるよう、献血に行ってほしいとお願いをしています。

【国で基本対策が打ち出されてから減少傾向に】

日本赤十字社の発表によると、毎日約1万3000人の献血協力が必要とのこと。

国の新型コロナ対策対策本部がイベントの延期について言及したあたりから献血者数が減り始め、基本対策が打ち出された2020年2月25日以降は、月末までの5日間で5793人の不足がみられたといいます。

【前日17時までの予約が推奨されています】

また、日本赤十字は

「献血される方が一時期に集中しないよう、可能な限り、前日の17時までに献血のご予約をお願いします。」

と付け加えています。

事前に予約することが、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを避けることや、血液を安定的に医療機関へ届けることにつながります。連絡先は日本赤十字社のホームページに提示されているので、確認してみてください。

【献血できない人の条件はこちら】

また献血に行く前に必ず、「献血できない人の条件」をチェックしておきましょう。条件として挙げられているのは

・当日の体調不良、服薬中、発熱
・出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた
・一定期間内に予防接種を受けた
・6カ月以内にピアスの穴をあけた
・6カ月以内にいれずみを入れた
・外傷がある
・動物または人に咬まれた
・特定の病気にかかったことがある
・海外旅行者および海外で生活したことがある
・輸血歴・臓器移植歴がある
・エイズや肝炎などのウイルス保有者、またはその疑いがある
・クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の人、またはその疑いがある
・妊娠中、授乳中

といった13項目。各詳細については、日本赤十字社のホームページをご覧になってみてくださいね。

【献血は怖くないよ~!】

ひょっとしたら、献血に行った経験がなく「怖い」と感じている人もいるかもしれません。

ですが最近の献血ルームは、ジュースやお菓子がもらえたり、無料イベントが行われることもあります。インテリアもオシャレだし、リラックスして眠ってしまう人もいるのです。

場所によって手順は異なるかもしれませんが、献血の大まかな流れが知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

参照元:Twitter @rikakoikee、日本赤十字社[1][2]
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo: (c)Pouch